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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年03月01日
こんにちは。副院長の東です。
週末は雪が降る予報でしたが、冷たい雨だけでしたね。
気温が低い日が続きますので、体調には気をつけましょう。
今日は、腫瘍マーカーの話をしたいと思います。
健診では通常、腫瘍マーカーがオプション項目になっています。
はたして「がん」を見つけられるのでしょうか。
健診では、基準値を少し超えただけで異常と判定されるので、
それが「がん」の発見に繋がることは稀だと言えます。
通常は基準値は1ケタが2ケタ(CEAだと5、CA19-9だと37)なので、
少なくとも3ケタ以上(100以上です)になると「がん」がある可能性が高いです。
北里大学で主治医をしていた時の胃がん患者さんの腫瘍マーカーの実際です。
腫瘍マーカーは「がん」の量を表すと考えられています。
実際には、「がん」と診断された方で腫瘍マーカーが高い方は、
その治療効果を判断する材料の一つとして使用します。
ある抗がん剤を使用していましたが、時間の経過につれて腫瘍マーカーは上昇してきていますよね。
そこで抗がん剤の種類を変更したところ、速やかに減少しました。
同時にCT検査を行いますが、そこでも「がん」が小さくなっていることが確認できました。
このようにリアルタイムで治療効果を判断することができます。
決して健診で謳われている「がん」を発見するための検査項目ではないのです。
消化器がん診療についても、的確なアドバイスを致します。ぜひご相談ください。