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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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腫瘍マーカーについて

2011年07月17日

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よく健康診断のオプションで腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, SCC, NSE, P-53,CA-125, AFP, PIVKA-Ⅱなど)の採血検査を追加してオーダーしている人を見かけますが、早期ガンを見つける検査ではありませんし、これらの腫瘍マーカーが陰性であっても”ガンを否定することにはなりません”。

別の臓器に転移するぐらい大きくなってはじめて、陽性になることがほとんどです。P-53という腫瘍マーカーは2007年11月に乳ガン、大腸ガン、食道ガンの診断に保険適用が認められた比較的新しい腫瘍マーカーであり、早期がんでも陽性になることがあると言われていますが、これも陰性であったとしても、ガンを否定することにはなりません。

ただし、血液検査で早期の段階で陽性になる唯一の腫瘍マーカーは前立腺ガンの腫瘍マーカーであるPSAです。これは35〜40歳以上の男性は年に一度の検査をお勧めします。

他の腫瘍マーカーに関しては内視鏡検査や腹部エコー検査、CT検査、MRI検査を定期的に、適切な間隔で受けていれば必要ないと思われます。腫瘍マーカーをオプションに加えている健診など見ると、ちょっと商業的だなあと感じてしまいます。やはり、かなり進行してからガンが見つかるよりも、検査をきちんと受けて早期に見つける方がいいと思うのですが。。。

ちなみに腫瘍マーカーの内容記載しておきます

CEA 胃ガンや大腸ガンの腫瘍マーカーとして知られていますが、進行胃がんの30~40%にしか検出されません。肝臓ガン、胆道ガンにも用いられ、膵臓ガンの場合は、スクリーニング検査としては不十分で、治療効果の特定に有効です。消化器系がん以外のがんでも広く陽性を示す反面、臓器特異性は低いので、この検査だけでは診断はできません。また、陽性になるのは進行がんが多く、早期がんの診断には適さないので注意が必要です。喫煙や加齢でも上昇することがあります。

CA19-9 膵臓ガンの腫瘍マーカーであり、早期発見に関しては有用性が低いのですが、抗がん剤の効き具合を調べるためなどの治療効果を判定する場合などに役立ちます。糖尿病の人で上昇することがあります。

SCC 扁平上皮ガンの腫瘍マーカー

NSE 小細胞肺ガンの腫瘍マーカー

P-53 先ほど説明した、乳ガン・大腸ガン・食道ガンの腫瘍マーカー

AFP, PIVKA-Ⅱ 肝臓ガンの腫瘍マーカー

CA-125 卵巣ガン・子宮ガンの腫瘍マーカー

 

本日早朝、クリニックに行ってきましたが、あとは内装のクリーニングをして、待合室のソファーを入れたら完成となっていました。7月25日の午後に内装業者さんから引き渡しとなりました。ちなみに、今回のクリニックの設計・施工を行ってもらったのはなんと「ワコールインテリア」です。女性の下着などで有名ですよね。最初はクリニック設計をしていることに驚きましたが、クリニック設計・内装工事部門があり、女性の目線からおしゃれなで、機能的にも使いやすい設計をしており、お願いすることになりました。設計・施工会社を決める際には、何十社もの内装工事の施工例を見比べましたが、一番おしゃれで機能的な施工をしているのが、「七彩ワコールインテリア」でした。

 

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