MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2011年11月21日
こんにちわ、医師の平島です。
前回、自分の禁煙体験についてブログに書きましたが、今回は「タバコの害」について書きたいと思います。
タバコの煙には4000種類以上の化学物質および250種類以上の毒物、発がん物質が含まれています。タバコの煙には排気ガスに含まれる一酸化炭素、毒物に含まれるヒ素、ペンキ除去剤・クリーナーに含まれるアセトン・トルエン、車のバッテリーに用いられるカドミウムなどが含まれています。喫煙者はそのような煙を毎日吸っており、そして周囲の人にも毒ガスまみれの煙をまき散らしています。
なぜタバコの真実が国民になかなか伝わらないのでしょうか?それは、タバコ産業が一丸となって、マスコミに情報操作させ、真実が国民には隠蔽されているからです!「多少体には悪いとなんとなく思うけど、そこまで悪くはないだろう」という感覚が日本中に根深くあるのが現実です。
タバコによって、ニコチン依存症になっていく過程を見ていきますと
① ニコチンは脳内のニコチン受容体に結合して刺激を与え、その結果、快感物質である「ドパミン」の放出が増加する
② 「ドパミン」は快感や報酬感を感じさせる
③ 「ドパミン」はイライラやストレスなどのタバコの離脱症状を抑える
④ 喫煙者は「ドパミン」による快感や報酬感を回復させようとニコチンを切望して、タバコを吸うことを繰り返す
この過程を繰り返す事によって、知らず知らずのうちにニコチン依存症になっていきます。
WHO(世界保健機関)はタバコによって毎年世界で5000万人、日本でも12万人もの人が死亡していると警告しています。年間の交通事故死者6000人、自殺による死亡3万人と比較してもダントツに多い数字です。
禁煙は最大のアンチエイジングと言われております。髙いタバコ代を払って、さらに高いお金を払って何種類ものサプリメントを飲んでいる人がいますが、まずは禁煙することにより、ガンなどの病気にかかる確率が格段に減ります。喫煙者の方はまず例外なくお肌が黒ずんでおり、特に顔に顕著に表れます。これは喫煙により体内で発生した活性酸素による影響です。禁煙することにより、肌がきれいになるなどのアンチエイジングの効果も確実に見られます。
双子の女性ですが、左の女性は20年以上タバコを吸い続けていますが、右の女性はタバコを吸ったことがありません。肌の黒ずみ感やしわの多さの違いは歴然です!