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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年06月07日
おはようございます。
資格試験の勉強を始めようと年明けから意気込んでいましたが、仕事の忙しさに撲殺されて、手つかずで6月に入ってしまっていることに最近気づいた平島です。
仕事の合間に全く別分野の勉強をしたり、資格試験の勉強をするのはなかなか至難の業だと実感しています。
医師になって5年目ぐらいになるとまず
内科認定医試験
なるものをまずは受験します。
いわゆる「内科一般」の幅広い知識が習得できているかを見るための試験です。
この試験に合格すると、自分の専門医の試験を受ける資格が得られます。
いわゆる
「内科認定医」
の資格を得ることができます。
その後に、我々消化器内科医は
「消化器病専門医」
と
「消化器内視鏡専門医」
の試験を受けるべく知識習得をしたり、症例をこなしたりするように努めていきます。
「消化器病専門医」と「消化器内視鏡専門医」
の資格を取得すると一段落となり、この資格を維持するために学会に参加したりして勉強をしていきます。
実際の臨床の現場で医療を行っていますと、あることに最近気づきます。
以前は圧倒的に「胃がん」の患者さんが多かったのですが、最近は
「大腸ポリープ」「大腸がん」の患者さんが年々増えている
ことを実感しています。
そうです、食生活の欧米化に伴って1975年頃よりぐんぐん大腸がんにかかる患者さんは右肩上がりで増えています。
そして遂に2015年に
かかりやすい「がん」の1位が胃がんから大腸がんに取って代わりました。
現在のかかりやすいがんの第1位は
大腸がん
です。
それに伴って「大腸がん」で亡くなる人も増えています。
今現在年間で
5万人以上の方が大腸がんで亡くなっています。
大腸がんの死亡率も男女合わせて第2位に上がってきており、男女別で見ると
大腸がん死亡率
男性 第3位
女性 第1位
となっています。
しかし、大腸がんを初期の段階(ステージ1)で見つけることができれば
5年生存率(5年後に生きている確率)は95%
もの高い数値になっていますので、早期発見・早期治療がとても大切になってきます。
大腸がんは大腸ポリープから成長する事が多いため、
大腸ポリープを切除することは「究極の大腸がん予防」
になると言われている所以です。
自覚症状のない大腸ポリープを見つけるために大腸内視鏡検査をある程度定期的に受けていくことがとても大切になってきます。
大腸内視鏡検査は最初はかなり抵抗があるかと思いますが、一度受けて頂くと意外と楽な検査であると分かって頂けると思いますし、その後も定期的に大腸カメラを受けていこうと言ってくださる方が大部分ですので、一度是非大腸内視鏡検査を受けてみてください。
では、今週も頑張って行きましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。