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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年06月14日
おはようございます、人生の残り時間や過ごし方について考えることが多くなったものの、元来は完全に脳天気な平島です。
最近、友人やスタッフとよく話す話題が
「身体も心もかなりアクティブに活動できる期間ってよくよく考えると意外と残り少ないよね」
という話です。
これは、
健康に対してほとんど気を遣わないで、食事にも無頓着、運動もしないなどとかなりいい加減に過ごしてしまっていては
という前提がありますけどね。
「健康寿命」
と
「平均寿命」
の違いってご存じですか?
ほとんどの話題で出てくるのは「平均寿命」の方です。
日本人の2019年度の「平均寿命」は
男性 81.41歳
女性 87.45歳
です。
30年前の1989年の「平均寿命」は
男性 75.91歳
女性 81.77歳
ですので、ここ30年で
6年ぐらい「平均寿命」が伸びている
ことになり、ここ最近では
男性が8年連続、女性が7年連続過去最高年齢を更新し続けています。
しかしながらこの「平均寿命」は
寝たきりだったり、認知症になったりと生活に制限が出てきてしまっている期間も含まれてしまっています
ので、
本当に意味のある「寿命」ではない
という認識が一般的になってきております。
そこで出てきた概念が
「健康寿命」
という言葉です。
「健康寿命」は最近コロナなどで話題になっているWHO(世界保健機関)が提唱した概念で、
「平均寿命」から健康に問題がある期間を差し引いた期間
のことを指します。
式で表すと
「健康寿命」=「平均寿命」ー健康に問題がある期間
健康に問題がある期間
とは
日常生活が制限されてしまような
「がんや病気で病院に入院している」
「認知症」
「足腰が弱って寝たきり」
のような介護を必要とする期間のことです。
2019年の日本人の「健康寿命」は
男性 72.68年
女性 75.38年
と推定されています。
「健康寿命」が男性で約72歳、女性で75歳
となり、
「平均寿命」の男性81歳、女性87歳
と比べると
人生の後半約10年間は介護が必要となる自由のきかない期間
となってしまっているのです。
この大切な「健康寿命」をいかに「平均寿命」に近づけるか、またはほぼ同じ期間にしてしまうか
が人生後半に向けての大きく重要な課題となります。
当たり前ですが、
「食事」
「運動」
「睡眠」
「健康を意識した生活に意識を向ける」
「人との会話で笑いを多く」
この5点に尽きると思います。
私も健康に意識した生活を心がけないでいると
あと約20年で健康である期間が終了
してしまいます。こうなってしまうととても嫌なので、健康に意識を大きく向けた生活を心がけて、人と会うように心がけ、大いに笑っています!
2016年度の「健康寿命」ベスト10はどこの都市でしょうか?
下の表をご覧ください
順位 | 男性 | 健康寿命 | 女性 | 健康寿命 |
1位 | 浜松市 | 73.19年 | 浜松市 | 76.19年 |
2位 | 神戸市 | 72.54年 | 名古屋市 | 75.86年 |
3位 | 静岡市 | 72.53年 | 相模原市 | 75.35年 |
4位 | 名古屋市 | 72.47年 | 福岡市 | 75.22年 |
5位 | 相模原市 | 72.35年 | 新潟市 | 75.20年 |
6位 | 仙台市 | 72.26年 | 千葉市 | 74.92年 |
7位 | 広島市 | 72.25年 | 横浜市 | 74.83年 |
8位 | 千葉市 | 72.18年 | 仙台市 | 74.59年 |
9位 | さいたま市 | 72.13年 | 岡山市 | 74.42年 |
10位 | 新潟市 | 72.02年 | さいたま市 | 74.28年 |
男女とも1位は静岡県浜松市ですね、凄いですね!何か理由があるのでしょうか?
横浜院のある神奈川県は
女性の第3位・男性の第5位の相模原市、女性の第7位の横浜市
がランクインしていますね。
福岡院がある福岡県は
女性の第4位の福岡市
がランクインしていますね。
やはり女性の方が健康意識が高いのでしょうね。
横浜院、福岡院のある県はともに「健康寿命」高いですね!
上記5つのことを意識して、「平均寿命」よりも「健康寿命」を伸ばす
ようにしていきましょう。
では、今週も頑張って行きましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。