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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年07月19日
おはようございます、平島です。
関東も梅雨が明けて、いよいよ夏本番、暑さが半端ない感じになってきましたね。小さい頃は祭りなどのイベントの多い夏が大好きで、冬は寂しい感じがしてあまり好きではなかったですが、今はすっかり逆の季節が好みになってきています。
夏は運動のパフォーマンスもかなり落ちてしまいますので、ランニング愛好家には苦手な季節にもなってきますね。
元中日ドラゴンズの大島康徳さんが先日大腸がんで亡くなったニュースが報道されましたが、
大腸がんは年々かかる人が増加していますし、亡くなる方も増えています。
特に、大腸がんは
女性の死因の第1位ですし、
男性も死因の第3位となっており、
このまま増え続けると
2025年には男女とも死因の第1位が大腸がんになる
と言われています。
かかりやすい「がん」の第1位も大腸がん
になっています。
やはり食生活の欧米化に伴って20年前ぐらいから増加の一途をたどっています。
1年間に約16万人の方が大腸がんにかかっていますし、
5万人の方が大腸がで亡くなっています。
食生活の欧米化と加齢が一番の原因ですが、考えられる原因かつ変えることができる生活習慣を見ていきましょう。
①喫煙、お酒
喫煙とお酒は大腸がんの原因として
「確実」
と言われています。
お酒は週に2回は飲まない日を作り、喫煙していたら思い切って禁煙してしまいましょう。
②肥満
肥満は大腸がんだけでなく、他のがんでも多くの原因
になります。
肥満の方は大腸ポリープができやすい
という事は体験的にも実感しています。
肥満はコロナウィルス感染症の重症化因子
としても挙げられますので、運動をして炭水化物を控える生活を心がけるようにしてください。
逆に
「運動」は大腸がんのリスクを低下させることが「確実」
とされています。
食物線維の摂取や魚の摂取、コーヒーなども大腸がんのリスクを下げる
というデータが数多くあります。
③加工肉の過剰摂取
欧米では加工肉や赤みの肉を過剰に摂取する生活習慣がありますが、日本は欧米ほど過剰に摂取する習慣がありません。特に、年齢と共にタンパク質を摂取していった方が良いので
赤身肉は適度に積極的に摂取していきたいものですね。
加工肉も過剰に摂取する人もそんなにいないと思いますので、少し意識して減らすようにすると良いと思います。
④高身長
意外なリスクだと思いますが、
大腸がんや他のがんも高身長でがんのリスクが上がる
ことが分かっています。
代表的ながんでいうと
大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん
などです。
国立がん研究センターの調査でも身長が5センチ高くなるにつれて4%ずつがんの死亡リスクが上がってくるというデータもあるぐらいです。
この身長は生活習慣に比べたらかなり影響は小さいと思いますので、生活習慣の見直しに力をより入れると良いですね。特に高身長の方はより生活習慣に気をつけるのが良いのかと思います。
では、今週も頑張って行きましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。