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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年07月26日
おはようございます、オリンピック開幕しましたね。
オリンピック競技の中ではサッカーに一番興味がある平島です。
昨日もサッカー日本代表が強豪のメキシコを撃破しました。2勝しても予選突破が決まらないほど混戦になっているグループリーグですが、次回のフランス戦が予選突破を懸けた大事な一戦になるので、要注目ですね。
オリンピックを見ていると競技に興味は勿論ありますが、
運動を健康面や医学的に考えながら実践している身としては選手の
「筋肉の付き方」
や
「動作の仕方」
につい目が行ってしまいます。
オリンピック選手に共通して言えるのは
「特に下半身の筋肉がしっかりしており、下半身を強化している選手が競技能力が高い」
という事です。
下半身に約7割の筋肉が集中していることを考えると、下半身を鍛えた方が効率的ですね。
下半身を鍛えるにはやはり
スクワット
が効果的なので、
週に2,3回、1回当たり15回を3セット
で良いので継続して行っていくと効率的に下半身の筋肉が付いてきますよ。
筋トレすることによって分泌されるホルモンは数多くありますが、代表的なホルモンとして
1,成長ホルモン
成長ホルモンはタンパク質を合成して筋肉を増やしたり、脂肪の蓄積を抑えたり、脂肪の燃焼を促してくれます。
いわゆる
「ダイエットホルモン」
です。
成長ホルモンが低下すると、やる気が低下したり、イライラしたりするようになり、気分の抑うつにも大きく関係しています。
2,テストステロン
いわゆる
「男性ホルモン」
でこれが低下してくると筋肉量が減ったり、やる気が低下したりします。肥満によっても低下してきます。
テストステロンが減少するとうつ傾向になったり、性欲の低下、意欲の低下といった
いわゆる
「男性更年期」
の原因にもなってきますので、
筋トレは
男性更年期や意欲ややる気の低下の改善
にもなります。
3,セロトニン
セロトニンは
「幸せホルモン」
と言われているように、
気分を高揚させたり、精神的な安定を作り出すホルモンです。やる気を出したり、意欲を上げてくれます。
また、
「睡眠ホルモン」
と言われているメラトニンを合成する材料にもなりますので、セロトニンが多く分泌されると良い睡眠にもつながってきます。
セロトニンは
90%以上が腸で作られます
ので、腸内環境を整えることでもたくさん分泌されます。
4,ドーパミン
セロトニンと同様に
「幸福ホルモン」
と言われており、
気分の高揚ややる気アップのホルモン
です。
運動や筋トレで汗をかいた後に心も身体もスッキリするのはこのドーパミンのお陰です。
ドーパミンが多く分泌されますと、
やる気がアップしてポジティブ思考
になってきます。
私も筋トレを週に2回行っていますが、筋トレする前と筋トレ後の表情は明らかに終わった後の方が明るくなっていますし、顔もシャープになっているように見えます。やはりこれらのホルモンがドバドバと分泌されたからではないでしょうか!
これらのホルモンに共通しているのは
やる気や幸福感をアップして、ポジティブ思考になる
ということです。
筋トレは幸せにつながるという医学的根拠になります!
身体の大きな筋肉は筋トレ後に修復するまでに時間がかかるので、スクワットなどの筋トレは週に2,3回、小さな筋肉で毎日鍛えても問題ない腹筋は毎日行うことをお勧めします。
では、今週も頑張って行きましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。