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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年02月13日
こんにちは、平島です。
先日、
「分子整合栄養医学」
という採血で身体の栄養状態が分かる検査
を横浜院で受けました。
通常の採血は10数項目ぐらいの採血項目ですが、
身体の栄養状態を詳しく調べるこの検査では
70項目
の採血項目を調べます。
結果は
タンパク質もまずまず摂取できており、
普段の採血では測定できないビタミンDの血中濃度もまずまずの値であり、
全体的に問題ない採血結果でありました。
普段の検診や内視鏡前の採血では測定することができない採血項目も多くあり、
身体の栄養状態が再度確認できたのは良かったですし、
半年に1回ぐらいは栄養状態を今後もチェック
していこうと思います。
私の栄養状態の結果などは
YouTubeチャンネルである
内視鏡チャンネル
https://www.youtube.com/@naishikyo_ch
でまた公開していきたいと思います。
診察室でお話を聞いていると
当院で胃カメラや大腸カメラをしているのに
検診や他院で
胃レントゲン検査や便潜血検査を行って
「胃レントゲン検査や便潜血検査で異常値が出て、再検査になりました」
という人が少なからずいます。
胃レントゲン検査は
○放射線での被曝が多いため、被曝による発癌の問題がある
○レントゲンでの影を見ているだけなので、凹凸があるかなり進んだ癌しか分からないことが多い
○発泡剤などを飲むため、かなり苦しい検査になることが多い
という3点の理由から
「胃カメラをしているなら、胃レントゲン検査は受ける意味が全くなく、むしろ被曝による発癌の可能性があるため、受けない方が良いですよ」
と何度となく話しています。
それでも、検診で断ったら悪いと思って、胃レントゲン検査を受けている人が少ないですが、います。
便潜血検査は
○血が付いているか、血が付いていないかを見ているだけの検査なので、かなり進行した大腸がんでないと血が付かない
○血が付くのは大部分が「痔」であることが多い
○「痔」からの出血がない場合は、かなり進行した大腸がんでないと血が付かないので、手遅れ大腸がんで見つかる可能性が高い
という3点の理由から
「便潜血検査は痔で出血することがほとんどで、血が付くぐらいの大腸がんだったらかなり進行していますよ。偶然痔から出血して、偶然大腸ポリープや早期大腸がんが見つかるラッキーはありますが、痔からの出血がなければ最悪アンラッキーな進行大腸がんで見つかってしまうので、大腸カメラを時々受けた方が絶対良いですよ」
と話しています。
がんが見つかるか、見つからないかは運任せの胃レントゲン検査や便潜血検査をするぐらいなら
胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を定期的に受けた方が絶対良い
といつも患者さんには話しています。
当院に定期的に内視鏡検査を受診されている患者さんで
胃レントゲン検査や便潜血検査を検診で受けている人はほぼいない
ですが、
ご高齢の方で、かかりつけ医の特定健診で有無を言わさずに便潜血検査を受けさせられている方は時々お見かけしますが、
大腸内視鏡検査を当院で定期的にしているのに、便潜血検査をしても意味ないですよ
と
いつも話しています。
胃レントゲン検査は
放射線による被曝で発癌
という
とてつもない
害
が身体に及びますが、
便潜血検査は提出しても身体に害はないですが、
医学的には大腸カメラしていれば意味はない
ので注意してください。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。