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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年04月24日
こんにちは、平島です。
4年ぶりとなるホノルルトライアスロンまで1ヶ月を切り、いつも思うことですが、
「もう少し練習しておけば良かったな。。。」
と考えてしまいます。
毎年同じ思考になってしまうのですが、
時間がない中、日々少しずつは練習を積み重ねてはきているものの、直前になるといつも同じ思考に陥ってしまいます。
ランとスイムはほぼ毎日短時間ですが練習できていますが、
バイクの練習がどうにも練習する時間がなかなか取れないのが現実で、
いつもぶっつけ本番になってしまいます。
あと1ヶ月悔いの残らないように時間を見つけて練習していこうと思います。
患者さんから診察室でよく聞かれる質問が
「健康診断や人間ドックなどの採血で大腸がんや膵臓がんなどのがんは分かりますか?」
という質問です。
健診や人間ドックなどで行っている採血は
各臓器の働きや血糖値やコレステロールなどの状態を見ている
だけで
がんが分かるわけでは決してありませんので、注意が必要です。
肝臓の機能が正常なら肝臓がんがないかという訳ではなく
あくまで働きに問題がないか見ているだけです。
肝臓がんが肝臓の大部分を占めるぐらい大きくなっても、
肝機能は正常のことが多い
という傾向にあります。
ましてや、
胃がんや大腸がん、食道がんなどの消化器系のがんに関しましては採血での項目が
ピロリ抗体やペプシノゲン
ぐらいしかありません。
ペプシノゲンとは胃酸の一種
で
胃酸の出が悪い時に胃の粘膜が萎縮している可能性がある
かどうかを見ている検査項目です。
膵臓がんや腎臓がんなどに関しても、
がんがかなり進行した状態でも
膵機能や腎機能の採血項目は正常の値を示すことが多い
です。
人間ドックのオプションで
腫瘍マーカー採血を追加で行っている方が多いですが、
これは、
がんを早期で発見する採血では決してない
ので注意が必要です。
腫瘍マーカー採血は
肝臓がんや膵臓がんの患者さんが手術や抗癌剤を行って、その後の経過を診るときに
再発の兆候がないかの参考にする程度
ですので、
健康な方のがんの早期発見に役立つわけでは決してない
ので、
追加料金を支払ってわざわざ受けるようなことはしないように
いつも診察室で話しています。
採血はあくまで
血糖値やコレステロール値
などの体の健康具合のチェック
肝機能や腎機能などの臓器の働きが乱れていないか確認するもの
で
がんを見つけるための検査ではないので注意してください。
がんは
形(形態)
を見るものなので、
胃がんや大腸がん、食道がんなどは
胃カメラ、大腸カメラ
肝臓がんや膵臓がん、腎臓がんなどは
腹部エコー検査やCT,MRI検査
などで検査していくのが良いと思います。
当院でも、最新鋭の腹部エコー検査を導入
して肝臓がんや膵臓がんの発見に努めておりますので、
一度腹部エコー検査は受けてみると良いと思います。
今までの腹部エコー検査の機器では、
人の目で主観的に脂肪肝を診断していました
が、
当院の最新鋭の腹部エコー検査機器では
数字で客観的に脂肪肝が判定できる機能が搭載されています
ので、脂肪肝の状態がよりリアルに分かるようになっています。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。