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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年07月03日
こんにちは、平島です。
日中の暑さが半端なく、湿気も凄いので外に出るだけで汗だくになってしまいますね。
まだ7月になったばかりですので、今から3ヶ月ぐらいこのような湿気が続くと考えると嫌になってきますね。
朝ランと夜のスイムを再開して
2週間ぐらいになります
が、だいぶ身体が運動に慣れてきました。
日本では大腸がんがもの凄い勢いで増加しています。
新規がん患者数で
トップになっている大腸がん
ですが、
死亡数の多いがんで
第2位(1位 肺がん 2位 大腸がん 3位 胃がん)(2017年)
罹患数(かかりやすい)の多いがんで
第1位(1位 大腸がん 2位 肺がん 3位 胃がん)
となっています。
アメリカと日本の大腸がんの死亡数を見てみると
日本 5万681人(2017年)
アメリカ 5万260人(2017年)
となっており、
ほぼ同数の大腸がん死亡者数
となっております。
では、両国の人口を比較してみると
日本 約1億2千万人
アメリカ 約3億3千万人
と
その数
約2.75倍
と圧倒的な差があり、
日本の方が圧倒的に死亡率が高くなっています。
大腸がんの死亡率の差は
日本はアメリカの
2.75倍
になっていると言えるのです。
これは、
アメリカが大腸がんの健診に力を入れているということ
と
最近になって日本の食生活を代表とした生活習慣の欧米化が顕著になってきているということ
に起因しているようです。
大腸がんは大腸ポリープから成長する事が
約8割
のため
「大腸ポリープを切除することは究極の大腸がん予防になる」
と言われている所以です。
とにかく、
大腸内視鏡検査をきちんと定期的に受けて、
大腸ポリープを切除することに注力する
ことが
大腸がんの予防に繋がると言えます。
大腸がんの5年生存率は
初期であるステージ1
で
94.5%
とかなり高くなっておりますが、
多臓器にまで転移して締まってから見つかるステージ4
では
18.8%
と極端に低くなってしまいます。
とにかく、
大腸カメラによる早期発見早期治療がとても大切
なことだ言えます。
大腸がんの予防には
1,大腸内視鏡検査を定期的に受ける
2,食物線維を多く摂取する
3,乳酸菌などを毎日きちんと摂取して腸内環境を整える
4,炭水化物の過剰摂取は控えて適正体重を維持する
5,タバコは絶対に禁煙して、お酒もそこそこに控える
6,加工肉の摂り過ぎには気をつける
7,適度な運動は大腸がん予防に繋がるので、適度に運動する
この7ヶ条がとても大切になってきます。
大腸がんが
一番罹りやすいがん
であり、
2番目に多く亡くなってしまっているがん
であることを知識としてきちんと持って、
日々の生活に気をつけていきたいですね。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。