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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年08月07日
こんにちは、平島です。
暑さを言い訳に、サボりがちだった朝ランとスイムを本格的に再開しました!
2024年5月19日開催の
ホノルルトライアスロン2024
のエントリーが8月1日12:00から開始になりました。
私もすぐにエントリーしました!
来年の5月19日まで
残り9ヶ月ちょっと
となっていますので、気合いを入れて練習に励もうと思います。
やっぱり締め切りがある目標がないと
人ってなかなか継続して頑張れないものですので、
無理矢理レースに参加したり、何かのイベントに参加するようにするのも
頑張るためのコツ
だと思います。
大腸内視鏡検査をしていると
憩室
といって
大腸の粘膜が外に向かって突き出している状態
の方が増えているように思います。
以前は、憩室は
欧米の人に多く、日本人には少ない疾患
とされていました。
食物線維の少ない肉食中心の食事をしていると憩室ができてくる傾向にあるため、
肉食中心の欧米人→憩室が多い
食物線維中心の食事である日本人→憩室が少ない
という図式でした。
食物線維が少ないと便がふっくらしないので、
少ない量の便を蠕動運動の力で運搬しないといけなくなり、
大腸の内側の圧が高まり、
腸の弱い粘膜の部位が外に飛び出してしまいます。
あとは、
お酒も大腸憩室に関与している
と言われています。
お酒を飲むと自律神経のひとつである
迷走神経が刺激されて、
大腸の蠕動運動が活発になります。
そのため、腸の内圧が高くなって、
粘膜の弱い部分が外に飛び出してしまいます。
大腸憩室があると腸が硬くなり、しなやかさを失って
大腸ポリープや大腸がんが出来やすくなる
と言われています。
確かに、
大腸内視鏡検査をしていると、
憩室がある方は大腸ポリープが比較的出来やすい傾向にある
ことは経験上分かっています。
大腸憩室があることによって困るのは
大腸憩室炎
と
大腸憩室出血
です。
大腸憩室炎は憩室内に便が溜まって、そこに炎症を起こして
急激な腹痛
となってしまいます。
入院しないといけないぐらいの炎症になる方もいるため、注意が必要です。
大腸憩室出血はもっと大変で
貧血になってショック状態になって救急搬送される人もいる
ぐらいです。
大腸は一度出血があると、
しばらくすると自然に止血することが多く、
大腸カメラを緊急で行っても出血点が分からないことが多く、
出血点を探すのに苦労することが多いです。
その後にまた出血が始まり、イタチごっこになってしまうことも多く、
輸血したり
場合によっては
出血を繰り返すため外科的手術で大腸を切除する人もいます。
一度できた憩室は元には戻らないので、
○水分を多めに摂って便を軟らかくする
○食物線維を多く摂取して便をフックラさせて新たな憩室ができないようにする
のが
憩室炎予防、
憩室出血予防、
憩室の再形成予防
に繋がりますので意識して、
水分と食物線維を摂るようにしてください。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。