MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年09月25日
こんにちは、平島です。
朝晩はだいぶ涼しくなり、少しは過ごしやすくなってきましたね。
朝ランも本格的に全力でできるようになり、快適にペースを上げています。
来年5月のホノルルトライアスロンは
チーム6人で参加することが決まりました
ので、
チームで声かけながら練習をみんなができるようにしていきたいと思います。
救命救急病院などで勤務していますと、
激痛
で救急搬送されてくる患者さんが多くいます。
今まで、数多くの痛みを主訴にする患者さんを診てきましたが、
どの病気が一番痛いか
考えたことがあります。
痛みを感じる病気として
尿管結石、胆石症、痛風発作、腹部動脈解離、心筋梗塞、狭心症、卵管軸捻転、S状結腸軸捻転
などを思いつきますが、
私が感じる激痛の3大疾患
は
1,尿管結石
2,痛風発作
3,心筋梗塞
と
ランキングしました。
尿管結石発作は
もう、大の大人がベット上でのたうち回るぐらい痛みが出て、
まさに
悶絶する痛み
と表現した方が良いかと思います。
痛みのトップ1である
尿管結石はどのようにしてできるのでしょうか?
尿管結石は
腎臓で
カルシウムとリン酸やシュウ酸がが結合
して、固体化してできたものです。
シュウ酸は
ホウレンソウなどに多く含まれ、
水に溶ける
ので、
ホウレンソウはしっかり茹でて
シュウ酸を逃がしてから食べるのが良いとされています。
このような話を聞くと
カルシウムも控えた方が良いと考えがち
ですが、
逆で
カルシウムはある程度摂取した方が良い
とされています。
カルシウムもシュウ酸も、
腸で吸収されて腎臓に運ばれる
ので
カルシウムをしっかり摂取しておけば、
先にカルシウムとシュウ酸が化学反応を起こして、
腸から吸収されずにそのまま便となって排出
されます。
アメリカの9万人を対象にした研究でも
カルシウムをしっかり摂取していた人の方が結石ができにくかった
という報告もあります。
尿管結石の予防方法
○1日2リットルの水を摂取する、この摂取で5年間の再発率が15%低下するという報告もある
○日本人の1日のカルシウム平均摂取量は1日505mgであるが、1日600〜800mg摂取を推奨
○梅干しやレモン、カシスなどに多く含まれているクエン酸は尿の中でカルシウムと結合して欠席が出来るのを防いでくれる。
○尿酸値が高い人はダイエットや節酒を心がける
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。