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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ヴィーガン(完全菜食主義者)のデメリット

2023年10月02日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

朝晩が急に涼しくなってきましたね。

朝ランがかなり快適になってきました。

現在、Jリーグが

春ー秋シーズン開催制(2,3月にリーグが始まって、11,12月にシーズン終了)

から

秋ー春シーズン開催制(8,9月にリーグが始まって、5,6月にシーズン終了)

に移行するという議論が活発になってきておりますが、

夏の暑い時期には良いパフォーマンスが出せないのは明らかですし、

ヨーロッパのシーズンに合わせるにも移籍のやりやすさ

を考えるとメリットになりますね。

その一方で

冬場にサッカーを見るという文化が日本にはないですし、

東北や北海道のチームが雪が降る冬場に練習や試合が行えるのか

という反対意見も多くあります。

ここの問題を解決して、

ヨーロッパのシーズンに合わせていくことは選手のパフォーマンスの向上の点では良い

と考えています。

ところで

ヴィーガン

という言葉が最近、メディアやネットでよく見かけるようになりましたが、ご存じでしょうか?

ヴィーガンとは、

1944年にイギリスのヴィーガン協会の設立と同時に生まれた言葉

完全菜食主義者

ということで

野菜しか食べない人のことを指します。

ベジタリアンとの違いは

ベジタリアンには

乳製品も食べる「ラクト・ベジタリアン」

卵も食べる「オボ・ベジタリアン」

のように

野菜しか食べないとは限らない点

が挙げられます。

ヴィーガンになる動機で多いのは

動物虐待やそれにつながる人間の食生活や社会の仕組みに問題意識を持ち、

地球環境をより良くしていく

という意識を持った人が多いとされています。

ヴィーガンが良いか悪いかなどは人それぞれの考えや価値観の違いがあるので、是非は人それぞれですが、

栄養学的に予防医学的に野菜だけ食べていたら身体にどのように影響が出るか?

は知っておいた方が良いと思います。

○ビタミンについての考察

野菜には全てのビタミンやミネラルが豊富に含まれているイメージがありますが、

野菜にはほとんど含まれていないビタミンがあります。

それが

ビタミンD

です。

ビタミンDには腸でカルシウムを吸収しやすくする働きがありますので、

ビタミンD不足になるとカルシウムが上手く吸収されにくくなって、骨がもろくなり、

骨粗鬆症のリスクが高くなります

ビタミンDは鮭やマグロなどの魚介類や卵に多く含まれていますが、

ヴィーガンは食べることがNGとなります。

キノコやキクラゲにもビタミンDは多く含まれていますが、

青野菜だけ食べていたらビタミンD不足になってしまいます

○ヘム鉄不足

ヴィーガンの野菜だけの食事からでは鉄分が不足します。

鉄分は2種類に分けられ

ヘム鉄と非ヘム鉄

と呼ばれます。

「ヘム」というのは血液を赤くしている成分のことで、

イメージ通り

赤身の魚(かつお、いわし)や肉(赤身肉、レバー)、卵、納豆、ホウレンソウ、海苔

に多く含まれています。

ですから

ヴィーガンにとっては

ヘム鉄を摂取することは難しい

と考えられます。

野菜に含まれているのは非ヘム鉄がほとんどですが、

ヘム鉄の方が身体での吸収効率がよく、

非ヘム鉄だけでは十分な鉄分を摂取できないとされています。

ヘム鉄が不足すると鉄欠乏性貧血になりやすく

髪の毛や皮膚が乾燥してパサパサ症状が出やすいとされています。

○タンパク質不足

十分なタンパク摂取がないと

筋肉を分解して、タンパク質を使用する

ことになってしまいます。

多くの人は肉、魚、卵、乳製品などからタンパク質を摂取しますが、

ヴィーガンであるなら、

大豆製品からタンパクを摂取するのが効率的

です。

白米やナッツ、納豆などで植物性蛋白を摂取できますが、

動物性タンパクからもタンパク質をバランス良く摂取するのが大切

です。

今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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