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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年10月23日
こんにちは、平島です。
だいぶ寒くなってきましたね。
暑いか寒いかのどちらかしかない
4季
ではなく
2季
に日本はなってきたような印象を受けてしまいます。
朝ラン的にはかなり快適になってきており、運動の快適性がかなり上がってきています。
病気になる兆候があるのはご存じですか?
まず兆候としては
★赤ら顔
「赤ら顔」
は血行が良い証拠などと言われて、健康の証とされてきましたが、
実は全くの逆で赤ら顔の人は大抵は手も赤くて、
これは血の流れが滞っているということを示します。
西洋医学的にはこの血の流れが滞ることは
血液中にコレステロールや中性脂肪などに加えて、
尿素窒素や尿酸などの老廃物が溜まって血液がドロドロになっている状態です。
血液がドロドロになると血液中の栄養素が身体中に運ばれにくくなり、
代償反応として血管が拡張して、赤ら顔、手が赤くなるという状態になります。
逆に冷え性の女性などは血管が収縮して血液の流れが悪くなり、これもやがて血液がドロドロの状態になってきま
す。
血の流れが滞って、血行が悪くなった結果、脳梗塞や心筋梗塞、がんという病気を引き起こす可能性が出てきます。
★頭痛や胸痛、背部痛、手足のしびれ
痛みが発生する部位は赤ら顔と同様に血液の流れが悪いところです。
血行が悪いと代償反応として血管が拡張します。
その際に、
プロスタグランジンやブラジキニン
という血管拡張作用と引き換えに発熱や痛み、腫れを引き起こす物質が合成されます。
頭痛で悩んでいる人は、
脳出血や脳梗塞
を起こす可能性が出てきます。
胸の辺りや背中の辺りが痛い人は、
狭心症や心筋梗塞、大動脈瘤破裂、不整脈
の可能性が出てきます。
★ 平坦な道でつまずいたり、転んだりする
運動中枢は脳にあり、
脳の血行が悪くなれば、脳は萎縮し、運動神経の機能が低下します。
片足で立てない人は
症状が出ない程度の
脳血栓や脳梗塞が起きている可能性
もある
と言われています。
脳の血行が悪くなっている他には筋力の低下がつまずく理由として考えられます。
平坦な道で転ぶと言うことは、
足の筋力が落ちて、
足を持ち上げられない、
すなわち
すり足になっています。
身体の筋肉は体重の
40%
を占めていて、
そのうちの
70%
が
下半身
に集中しています。
中でも一番大きな筋肉が
臀部と大腿部の筋肉
です。
これらの筋肉が年齢と共に細くなると、
今まで支えていた体重が支えられなくなり、
体重がそのまま膝や腰にかかるので、
膝痛や腰痛が発生しやすくなります。
それと同時に、
糖尿病や高血圧症、高尿酸血症
も増えてくる傾向にあります。
筋肉は内臓の病気とも深く関係しており、
つまり
老化は筋肉の衰え
筋肉を鍛えると、
筋肉細胞から
マイオカイン
というホルモンが分泌され、
マイオカインは
血圧やコレステロール、中性脂肪、血糖の数値を下げ、
心臓を強くしてくれます。
そして、
がん細胞の増殖を抑えてくれる
ことも分かっています。
筋肉を鍛えることは何につけても良いですね!
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。