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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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大腸がんが増加しています!?

2024年06月17日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

湿気が多くなって日中が過ごしにくくなってきましたね。

運動は

気温とパフォーマンスが反比例しています。

夏になって気温と湿度が上がると

確実に

運動のパフォーマンスは落ちてしまいます

逆に

冬になって気温と湿度が下がってくると

確実に

運動のパフォーマンスは上がります

最近は夏より冬の方が過ごしやすいので、

冬の方が好きになってきています。

以前より大腸がんが増加していますが、

最近益々増加しているように感じます。

大腸がんは大腸ポリープから成長することが多いため、

「大腸ポリープを切除することは究極の大腸がん予防」

と言われています。

日本では

過去30年間で大腸がんの罹患率が著しく増加しています。

○食生活の欧米化や生活習慣の変化

○高齢化社会の進展

がその主な要因とされています。

1. 大腸がんの罹患率の変化

男性の罹患率

1980年代には、

男性の大腸がん罹患率は比較的低く、

10万人あたり20件程度でした。

しかし、1990年代以降、その罹患率は急増しました。

具体的なデータは以下の通りです。

  • 1990年: 約20件/10万人
  • 2000年: 約35件/10万人
  • 2010年: 約50件/10万人
  • 2020年: 約70件/10万人

この30年で罹患率は

3.5倍に増えていますね。

女性の罹患率

女性においても、同様の増加傾向が見られます。

  • 1990年: 約15件/10万人
  • 2000年: 約25件/10万人
  • 2010年: 約35件/10万人
  • 2020年: 約50件/10万人

女性の罹患率も

約3.5倍に増えています。

2. 年齢別罹患率

大腸がんは特に高齢者に多く見られます。

年齢別の罹患率は以下の通りです。

  • 50歳未満: 罹患率は低いが増加傾向にある。
  • 50-69歳: 罹患率が高く、特に60代後半でピークを迎える。
  • 70歳以上: 非常に高い罹患率を示す。

3. 大腸がんの増加要因

食生活の変化
  1. 高脂肪・低繊維食の増加: 高脂肪の肉類、特に赤肉や加工肉の摂取が増加。これにより、大腸がんのリスクが高まるとされています。
  2. 加工食品の普及: 加工食品やファストフードの消費が増加し、これも大腸がんリスクを増加させる要因となっています。
生活習慣の変化
  1. 運動不足: 現代の座りがちな生活スタイルが、大腸がんのリスクを高めています。
  2. 肥満: 日本における肥満の増加も、罹患率の増加に寄与しています。
高齢化

日本は世界でも有数の高齢化社会です。高齢化に伴い、罹患率も増加しています。大腸がんのリスクは年齢とともに増加するため、高齢化は主要な要因の一つです。

医療技術の進展
  1. 早期発見: 内視鏡検査などの普及により、早期発見が進んでいます。これにより、診断件数が増加している可能性もあります。
  2. 検診の普及: 市町村や企業による検診プログラムが充実し、早期発見率が高まっています

4. 大腸がんの治療と予防

治療法
  1. 外科手術: 大腸がんの主な治療法。進行度によっては腹腔鏡手術が行われることもあります。
  2. 内視鏡治療:早期の大腸がんであれば内視鏡治療が可能なことがあります。
  3. 化学療法: 手術後の補助療法として、または転移がある場合に行われます。
  4. 放射線療法: 特に直腸がんに対して行われることが多いです。
予防策
  1. 食生活の改善: 野菜や果物を多く摂取し、繊維質の多い食事を心掛けることが推奨されています。
  2. 適度な運動: 定期的な運動は大腸がんのリスクを低減します。
  3. 定期的な検診: 50歳以上の人は定期的に大腸がん検診を受けることが推奨されています。

5. 統計データの詳細

罹患数と死亡数の推移

厚生労働省の「がん登録」データによれば、日本における大腸がんの罹患数および死亡数は以下のように推移しています。

  • 罹患数:
    • 1990年: 約30,000件
    • 2000年: 約60,000件
    • 2010年: 約90,000件
    • 2020年: 約120,000件
  • 死亡数:
    • 1990年: 約15,000件
    • 2000年: 約25,000件
    • 2010年: 約35,000件
    • 2020年: 約50,000件

これらのデータは、日本における大腸がんの急増を示しています。

6. 国際比較

日本の大腸がん罹患率は他の先進国と比べても高い水準にあります。特に、欧米諸国と比較すると、同等またはそれ以上の罹患率を示しています。

7. まとめ

日本における大腸がんの罹患率は過去30年間で大幅に増加しています。

主な原因としては、食生活や生活習慣の変化、高齢化、そして医療技術の進展が挙げられます。

罹患率の増加に伴い、

早期発見と予防策の重要性が一層高まっています。

適切な生活習慣の維持と定期的な検診が、大腸がんの発症リスクを低減するための鍵となります。

大腸がんに対する意識を高めるためにも、

教育や啓発活動の充実が求められます。

これにより、個々の生活習慣が改善され、将来的な罹患率の抑制が期待されます。

では、今週も頑張っていきましょう!

 

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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