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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年07月08日
こんにちは、平島です。
いやー暑いですね、朝4時に起きて走っても暑いです!
ランニングのパフォーマンスが冬の半分以下になってしまっているように感じます。
福岡ー横浜 週2回往復生活続いていますが、
ランやスイムはわずかな細切れ時間でも極力少しでもやるように心がけています!
1回やらない流れになると人はやらない方向に流れていく生き物
です。
元来は怠け者であると自覚している私が一番自分の弱点を分かっています。
だらけだすとトコトン怠けてしまう性格
というのは今の私を見ていると分かりづらいとは思いますが、
性根はかなりのダメ人間
です。
ですから、
仕事も運動も休むことなくやり続けています!
仕事をし始めてから25年以上経ちますが、
仕事をしなかった日は1日もありません。
私は仕事とプライベートの境が全くないので、仕事も遊びも両方楽しみながらやっています。
よく患者さんから
「そんなに働いて忙しくして、さらには運動もしているのに、疲れてなさそうですね」
ということを診察時に言われることが多いです。
私は
腸の環境を整えることによって内臓疲労をなくすように心がけています!
内臓疲労
が最近注目されています。
内臓疲労は
現代の生活習慣病の一つ
として注目されています。
特に腸内環境との関係は深く、
腸の健康状態が全身の健康に大きな影響を与える
ことが明らかになっています。
内臓疲労とは、
内臓が過度のストレスや負担を受けることで正常な機能を維持できなくなった状態
を指します。
これには肝臓、腎臓、胃腸などの主要な内臓が含まれます。
主な原因としては、
過労、不規則な生活習慣、栄養バランスの乱れ、精神的ストレス
などが挙げられます。
内臓疲労の症状としては、
慢性的な疲労感
消化不良
食欲不振
肌荒れ
便秘や下痢
などがあります。
これらの症状が続くと、全身の健康に影響を及ぼし、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
腸内環境とは、
腸内に存在する微生物のバランスや活動状態を指します。
腸内には
100兆個以上の細菌
が存在し、これらの細菌は
消化吸収の補助
免疫機能の調節
ビタミンの合成
など、多くの重要な役割を果たしています。
腸内細菌は大きく分けて
善玉菌
悪玉菌
日和見菌
の3種類があり、
そのバランスが健康維持に重要です。
善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)は
消化を助け
有害物質を抑制し
免疫力を高める
働きをします。
悪玉菌(大腸菌やウェルシュ菌など)は
有害物質を生成し
腸内環境を悪化させる
原因となります。
日和見菌は
善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢な方に同調する性質
があります。
内臓疲労と腸内環境は密接に関連
しています。
腸内環境の悪化は
内臓の機能に影響を与え、内臓疲労を引き起こす一因
となります。
逆に、
内臓疲労が進行すると腸内環境のバランスが崩れ、悪循環を生む
ことがあります。
○消化機能の低下
内臓疲労により
胃腸の消化機能が低下
すると、
食物の消化吸収が不完全になります。
これにより腸内での発酵や腐敗が進み、
悪玉菌が増殖しやすくなります。
特に肝臓が疲労すると、
胆汁の分泌が減少し、脂肪の消化が難しくなります。
このような状況は腸内環境を悪化させ、
さらに消化機能を低下させる
悪循環
を引き起こします。
○免疫機能の低下
腸は
免疫細胞の約70%が存在
する重要な免疫器官です。
腸内環境が悪化すると、
免疫機能が低下し、
体全体の免疫力が低下します。
これにより、
感染症やアレルギー反応が増加し、内臓にさらなる負担がかかります。
腸内の善玉菌が減少すると、
腸壁のバリア機能が弱まり、
病原菌や有害物質が体内に侵入しやすくなります 。
○ストレスとの関連
ストレスは内臓疲労と腸内環境に大きな影響を与えます。
ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加すると、腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増加します。
また、
ストレスは腸の蠕動運動を抑制し、
便秘や下痢を引き起こすことがあります。
これにより腸内環境が悪化し、内臓にさらなる負担をかけることになります 。
内臓疲労と腸内環境の改善には、
以下のようなアプローチが有効です。
○バランスの取れた食事
食事のバランスを整えることで、腸内環境を改善し、内臓の負担を軽減します。
特に、
食物繊維、発酵食品、プロバイオティクスを多く含む食品
を摂取することが重要です。
これにより、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制することができます。
○十分な睡眠と適度な運動
睡眠不足や運動不足は内臓疲労の原因となります。
十分な睡眠と適度な運動を心がけることで、
内臓の機能を維持し、ストレスを軽減することができます。
○ストレス管理
ストレスを適切に管理することは、内臓疲労と腸内環境の改善に不可欠です。
リラックス法や趣味を見つけることで、精神的なストレスを軽減し、
内臓にかかる負担を減らすことができます。
○プロバイオティクスの摂取
プロバイオティクスは腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善する効果があります。
納豆、キムチ、味噌などの発酵食品
や
数の多い乳酸菌のプロバイオティクスサプリメントなどを積極的に摂取
することが推奨されます。
内臓疲労と腸内環境の関係は非常に密接であり、
一方の問題が他方に影響を及ぼすことが多いです。
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理、そして乳酸菌などのプロバイオティクスの摂取
などを通じて、
内臓と腸内環境の健康を維持することが重要です。
これにより、全身の健康を保ち、生活の質を向上させることができます。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。