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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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ビタミンD摂れてますか!?

2024年07月22日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

梅雨も明けていよいよ灼熱の真夏到来ですね。嫌ですね〜

私は以前は冬よりも夏が大好きでしたが、

この暑すぎる最近の夏はとても嫌なので

比較的暖かい冬の方が好き

になってきています。

横浜院、福岡院ともに

70項目以上の採血項目

から不足している栄養素を解析する

栄養解析採血

を行っていますが、

その中でも目立って不足しているのが

タンパク質

ビタミンD

ビタミンB

の3つです。

女性はここに

鉄分不足

が加わってきます。

ビタミンD不足は、

免疫力低下

糖尿病のリスク上昇

サルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)のリスク上昇

など様々なリスクが出てきます。

ビタミンDは

食事から摂取するには十分な量が摂取が難しく

日光に当たることで体内で合成されますが、

日光に当たることを極端に避けている現代では

日光によるビタミンD合成は期待できない状況

です。

そのため、

サプリメントで摂取するのが現実的

でありますが、

サプリメントで摂取する場合は

摂取するサプリメントの濃度

が大切になってきます。

我々は

1日のビタミンD摂取量を

4000IU(単位)

と定めていますが、

採血でのビタミンD濃度によって

最終的に推奨量を決めています。

ビタミンDのサプリメントは

IU

μg

のどちらかの単位で表示されることがありますので、

μg→IUに変換する場合は

μgx40

となります。

IU→μgに変換する場合は

IUx0.025

となります。

4000IUだと

4000x0.025=100μg

となります。

100μgだと

100x40=4000IU

となります。

以下に

ビタミンDの一般的な知識をまとめてみました。

ビタミンDの基本的な役割

ビタミンDは、

健康な体を維持するために欠かせない栄養素です。

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を助けるだけでなく、

筋肉の合成を促進し

免疫機能の調整にも重要な役割を果たしています

ビタミンDが含まれる食品

ビタミンDは、

脂肪性の魚(サバ、アジ、サケ、マグロ、サンマ)や卵、チーズ、シイタケ、エリンギなどのキノコ類

に多く含まれています。

これらの食品を積極的に摂取することで、ビタミンD不足を防ぐことができます。

日光浴の重要性

ビタミンDは皮膚に日光が当たることで体内で合成されます。

1日15分~20分、顔や両腕を日光に晒すだけで十分です。

しかし、

家に閉じこもりがちだと十分な量の日光が当たらず、

ビタミンDが不足する可能性があります。

特に高齢者や屋内で過ごす時間が長い人は注意が必要です。

ビタミンD不足によるリスク

ビタミンDが不足すると、

将来的に

筋力低下やサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)のリスクが高まります

国立長寿医療研究センターや名古屋大学の調査によると、

ビタミンD欠乏群では筋力低下が進行し、サルコペニアの新規発生数も増えることが分かっています。

これはビタミンDが

筋力低下を防ぎ、サルコペニアの発症を予測するバイオマーカーとなり得ること

を示しています。

サルコペニアとその影響

サルコペニアは、

加齢に伴い筋肉量が急激に減少する疾患で、

65歳以上の高齢者

に多く見られます。

サルコペニアになると、

歩行速度の低下や日常生活動作の困難、転倒・骨折のリスクが高まります。

超高齢社会を迎えた日本では、この対策が急務です。

ビタミンDと糖尿病リスクの関連

ビタミンDを十分に摂取している人は、

糖尿病のリスクが低いという研究結果もあります。

米国のタフツ医療センターの研究によると、

血中のビタミンDレベルが低い人は2型糖尿病の発症リスクが

1.72倍に上昇する

ことが示されています。

ビタミンD摂取の推奨

ビタミンDの補給には、

バランスの取れた食事と適度な日光浴

が重要です。

ビタミンDが豊富な食品を摂取

し、

屋外で日差しを浴びながら体を動かす

ことが、

ビタミンD不足を防ぎ、健康を維持するために欠かせません。

特に高齢者や運動不足の方は、

ビタミンD不足に注意し、

積極的にビタミンDを摂取するように心がけてください。

結論

ビタミンDは健康維持に欠かせない重要な栄養素です。

適切な量のビタミンDを摂取し、

バランスの取れた食事と適度な日光浴を心がけることで、

筋力低下やサルコペニア、糖尿病のリスクを低減し

健康な生活を維持しましょう。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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