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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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ビタミンDが不足している!?

2024年07月29日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

私は昔から

格闘技を見るのが結構好き

で、

友人が格闘家の現役時代は格闘技を見に会場まで駆けつけていました。

昨日は

スーパーRIZIN3がさいたまスーパーアリーナで開催され、

仕事で会場には行けませんでしたが、

ペーパービューの見逃し配信で夜に見ました。

応援している朝倉未来選手は負けてしまい、残念な結果でしたが、

是非現役を続けて欲しいですね。

クリニックでも

「分子整合栄養医学」

に基づいて栄養素を調べる採血検査を行っていますが、

血液中のビタミンD濃度も測定していますが、

ビタミンDが不足している人が大部分です。

東京慈恵医大が

2019年4月から2020年3月までの期間に東京都内で健康診断を受けた

5518人

を対象に調査を実施し、

98%

がビタミンD不足に該当していた

ことを明らかにしています。

調査対象5518人のうち

98%

が日本代謝内分泌学会・日本整形外科学会が提唱するビタミンD不足である

ビタミンD濃度30 ng/mL以下

に該当することが判明しました。

測定されたビタミンDのほとんどが動物性食品由来か日光由来のビタミンD3であり、

シイタケやキノコなどの植物性食品由来のビタミンD2はほぼ検出されませんでした。

また、

年齢が低いほどビタミンD不足の割合が高かったこと

も食生活の欧米化の影響や日光に当たらない習慣の影響

が出ているのではないかと推察します。

日本人の食生活の変化によって、

特に植物由来のビタミンDが摂取されなくなった

とも考えられます。

ビタミンDは

カルシウム代謝に関係し、

骨を丈夫にする働きがあります

ので、

骨粗鬆予防にもとても重要

です。

その他の重要な作用としては

免疫力アップ

アレルギー予防

腸の粘膜を正常に保ち、免疫の過剰反応を抑える

というものがあり、特に

免疫力アップによる

感染症予防、がん予防

はとても重要です。

アメリカの大学でビタミンDと新型コロナウイルス感染症の関係を調べた研究があり、

ビタミンDの血中濃度が高い人ほど

PCR検査での陽性率が低い

ことが分かりました。

ビタミンDの血中濃度とPCR検査での陽性率との相関関係が最大になるのは

ビタミンDの血中濃度が

55ng/mL

あたりでした。

日本代謝内分泌学会・日本整形外科学会が提唱するのは

ビタミンD濃度 30ng/mL以上

ですが、栄養学的に感染症予防、がん予防を考えると

我々が推奨しているのは

ビタミンD濃度 50ng/mL以上

です。

アメリカの大学の研究と相関していますね。

ビタミンDは

コレステロールを原料

として、太陽の紫外線を浴びることによって皮膚で作られます。

コレステロールやっぱり大事ですね。

ビタミンDを作るのは紫外線の中でも

UVB

ですが、

このUVBは

洋服や窓ガラスを通過できない

という特徴があります。

緯度や季節によって何分日光に当たればいいか変わってきますが

1日に必要なビタミンDを生成するには

5〜139分

も日光に浴びていなければなりません。

UVBは日焼け止めをしていたらブロックされてしまう

ので、

これだけの時間、日焼け止めなしで日光浴は現実的ではないですよね。

ビタミンDは

魚の内臓に多く含まれている

ので、

イワシをまるごと食べたり、

煮干しを食べたりする

のもとても効果的です。

私もおやつに煮干しを食べています。

食事だけでは目標の

ビタミンD濃度 50ng/mL以上

は達成することは難しいので、やはり

サプリメントでビタミンDの不足分を補うのがお勧めです。

ただし、

大腸がんの予防はサプリメントのビタミンDでは難しい

という研究報告もありますので、

食事からも意識してビタミンDを摂取するのはとても大切です。

では、今週も頑張っていきましょう!

 

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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