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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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大腸がんが日本で増えている現状!?

2024年08月05日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

忙しい日々は続いていますが、頑張って実践してきたことの集大成として

本を出版することが決まりました。

9月26日発売予定で、

タンパク質と腸の新常識

絶対に漏らしてはいけない 新しい腸活とタンパク質の正しい摂り方

という題名です。

下記リンクから予約ができますので、是非予約をお願いします!

表紙がまだ決まっておらず

3パターンの表紙から決めようと思っていますが、

皆様の投票で決めようと考えております。

是非、下記動画の概要欄にある

https://www.youtube.com/watch?v=ACqGWyRFaSA&t=1046s

投票ページ

から是非投票してください!

よろしくお願いします。

 

大腸がん、大腸ポリープが年々増えてきております。

大腸がんで亡くなる方も増えていて、

大腸がんは

女性のがん死亡原因の

第1位

男性のがん死亡原因の

第2位

となっております。

男女とも罹りやすいがんの

第1位

であり、

罹りやすく、亡くなる方が多い

ということは

大腸がんの検診を受けている人が少ない

ということが推察されます。

大腸がんは世界的に見ても発生率が高いがんの一つであり、

日本や欧米諸国でもその増加傾向が顕著です。

日本における大腸がんの増加状況

日本における大腸がんの発生率は、過去数十年にわたり顕著に増加しています。

1970年代から2000年代にかけて、

日本では大腸がんの発生率が約2倍に増加

しました。

この背景には以下の要因が考えられます。

○食生活の変化

戦後、日本の食生活は大きく変化しました。

伝統的な和食から、

肉や乳製品、加工食品を多く摂取する欧米型の食事

が一般化しました。

この食生活の変化は、

脂肪摂取量の増加と食物繊維の摂取量の減少

をもたらし、大腸がんのリスクを高めています。

食物繊維の摂取量が大幅に減少したことが腸内環境の悪化と大腸がんの増加につながっていると推察されます。

○高齢化

日本は

世界でも有数の高齢化社会

です。

がんは加齢とともにリスクが増加

するため、

高齢化が進む中で大腸がんの発生率も増加しています。

○診断技術の向上

大腸内視鏡検査の普及により、

早期の大腸がんや前がん病変である大腸ポリープの発見が増加しました。

これにより、統計上の発生率が増加している面もあります。

厚生労働省のデータによると、

2019年に日本で新たに診断された大腸がんの患者数は

約15万人に達し、

特に

50歳以上の年齢層での増加が顕著

です。

欧米における大腸がんの発生状況

 欧米諸国、特にアメリカ合衆国やヨーロッパでは、

長年にわたり大腸がんの発生率が高い状況が続いていましたが、

近年では発生率の増加が鈍化し、むしろ減少傾向にある国もあります。

欧米では、

1970年代以降に大腸がんのスクリーニング(検診)が積極的に行われるようになりました。

これにより、早期発見・早期治療が進み、発生率の上昇が抑えられています。

食生活の改善や運動習慣の普及、禁煙の推進など

がん予防のための健康政策が浸透

しています。

アメリカでは、アメリカ癌協会(ACS)のデータによると、

2018年に新たに診断された大腸がんの患者数は

約14万人

でした。

一方で、検診の普及により死亡率は過去数十年で大幅に減少しています。

患者数は日本とアメリカでほぼ同数ですが、人口が倍以上違います。

アメリカ 約3.3億人

日本   約1.2億人

おおよそ

3倍近く人口の違いがあるにも関わらず、

大腸がんに罹る人の数は

ほぼ同数

なのです。

欧米では、がん予防のための包括的な対策が取られています。

○スクリーニングの普及

50歳以上の成人

に対して定期的な大腸がん検診が推奨されており、

便潜血検査や大腸内視鏡検査

が広く行われています。

○公衆衛生キャンペーン

食生活の改善や運動習慣の推進、禁煙・節酒の奨励など、公衆衛生キャンペーン

が積極的に展開されています。

日本と欧米の違い

1. 発生率の推移

日本では大腸がんの発生率が増加している一方で、欧米では増加が鈍化または減少傾向にあります。

これは、欧米での早期発見・予防活動の効果が現れているためです。

2. 検診の普及率

欧米では、大腸がん検診の普及率が高く、早期発見・早期治療が進んでいます。

日本でも検診の普及は進んでいますが、欧米ほどの普及率には達していません。

3. 生活習慣の違い

日本では、戦後の食生活の欧米化が大腸がんの増加に寄与しています。

一方で、欧米では長年にわたり健康的な食生活や運動習慣の重要性が認識されており、健康政策が効果を上げています。

4. 医療技術と治療法の違い

欧米では、進んだ医療技術と新しい治療法の導入により、がん治療の効果が高まっています。

日本でも医療技術の進歩が進んでいますが、

普及には地域差があります。

日本と欧米の大腸がんの発生状況には、検診の普及率や生活習慣、医療技術の進歩などにおいて違いがあります。

日本では、今後さらに検診の普及や生活習慣の改善を進めることで、

大腸がんの発生率を抑え、死亡率を減少させることが期待されます。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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