gototop

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

メインビジュアル

腸内細菌を利用して太りにくくする食べ物!?

2024年08月19日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

まだまだ暑い日が続いていますが、運動などは少しはしていますでしょうか?

私はお盆休みに試しに、

運動などを全くせず、昼夜逆転の怠惰な生活を行ってみましたところ

身体がかなり不調になってくる

ということを実感しました。

自律神経が乱れるため

○起きているときにダルい

○暑くもないのに汗をかいてくる

○やたらと眠い

○排便回数が極端に減った

○便が細くなった、量が少なくなった

○お腹の張りがある

○胃もたれする

普段の生活では全く見られないなんとも言えない嫌な症状が

頻繁に出るようになってきました。

1日1兆個のラクエイドも服用しないようにしていたので、

腸内環境もかなり悪くなっていた

のだと思います。

たった1週間ぐらいの人体実験でしたが、

自律神経の乱れと腸内環境の悪化

を実感した出来事でした。

腸内環境と言えば

最近注目されているのが

短鎖脂肪酸

です。

短鎖脂肪酸を作るにあたり大事な食べ物が

食物繊維

です。

5大栄養素という人体に必要な栄養素がありますが、

結論、

食物繊維は5大栄養素に入っていません!

5大栄養素という人間の身体に必要とされる栄養素ですが、

まずは3大栄養素である

○タンパク質

役割:筋肉や臓器、皮膚、髪の毛など、体の構成要素を作り出します。また、ホルモンや酵素としても機能します

主な食品:肉、魚、豆類、卵、乳製品など

○炭水化物(糖質)

役割:エネルギー源として重要。脳や体を動かすために必要なエネルギーを供給します

主な食品:ご飯、パン、麺類、いも類など

○脂質

役割:エネルギー源であり、細胞膜の構成やホルモンの合成にも関与。体温維持や内臓の保護も行います

主な食品:バター、オリーブオイル、魚、ナッツ類など

があります。

5大栄養素まで広げていくと

○ビタミン

役割:体の調整役として働きます。エネルギー生成、免疫機能、皮膚や骨の健康維持に必要です

主な食品:野菜、果物、卵、魚など

○ミネラル

役割:骨や歯の形成、神経伝達、体液のバランス維持に重要です。ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄などが含まれます

主な食品:野菜、果物、海藻、肉、魚、ナッツ類など

となります。

食物繊維は

栄養学的に重要な役割を持っていますが、

エネルギーを供給する栄養素ではないため、

5大栄養素には含まれません。

ただし、

第6の栄養素と呼ばれることもあり、

健康において非常に重要な役割を果たします。

腸内環境の改善

血糖値のコントロール

コレステロールの調整

などと重要な働きがあります。

食物繊維は以前は便のかさを増やすだけの

食べかす

という認識しかありませんでした。

食物繊維は

人間が分解できない物

という定義になります。

食物繊維は

腸内細菌の特に善玉菌のエサとなります

善玉菌が食物繊維を消化して

短鎖脂肪酸

という物質を作り出します。

短鎖脂肪酸とは

腸内細菌が作る

酪酸、プロピオン酸、酢酸

の総称です。

短鎖脂肪酸の主な働きは

○腸の蠕動運動を活発にしてくれる

○脂肪燃焼のスイッチを入れてくれる

○悪玉菌や病原菌を減らす

○善玉菌を増やしてくれる

腸内細菌が食物繊維を消化して短鎖脂肪酸を作り出すのには

3段階の過程を通過する必要

があります。

第1段階として

納豆菌や糖化菌などが食物繊維を分解して

にします。

第2段階で

乳酸菌やビフィズス菌などが糖を分解して

乳酸や酢酸

にします。

第3段階で

酪酸菌やプロピオン酢酸菌などが乳酸や酢酸を分解して

酪酸やプロピオン酢酸

などの

短鎖脂肪酸

を作り出します。

この3段階を経ないと短鎖脂肪酸は作り出されないのです。

第2段階の糖を分解する

乳酸菌やビフィズス菌が腸内に少ない

糖を分解できない

ので

糖が体内に溜まってきて糖が吸収されると太ってしまう

という仕組みがあり、肥満につながってしまいます。

第1段階で活動する

納豆菌や糖化菌が多い食べ物としては

納豆、味噌汁

です。

第2段階で活動する

乳酸菌やビフィズス菌が多い食べ物としては

ヨーグルト、キムチ、漬物、味噌汁

です。

第3段階で活動する

酪酸菌やプロピオン酢酸菌が多い食べ物としては

ぬか漬け、チーズですが、

酪酸菌はぬか漬け以外の食物にはほとんど含まれない

ので、

酪酸菌は食物繊維をエサに増えますので

ゴボウ、タマネギ、サツマイモ、玄米

などを多く摂取すると効果的です。

第1段階の

糖化菌が食物繊維を糖に分解する過程

第3段階の

酪酸菌が酢酸から酪酸を作る過程

の両方で必要な微量栄養素があります。

これが

ビタミンB1

です。

ビタミンは腸内細菌が必要とする3割を作っていると言われていますが、

第3段階で活躍する酪酸菌はビタミンB1を作ることができない

ので、食事から摂取することが大切となってきます。

ビタミンB1は

豚肉、大豆、玄米、ゴマ、ウナギ

などに多く含まれますので、これらの摂取が必要です。

まとめますと

第1段階で

納豆を摂取

第2段階で

味噌汁を摂取

第3段階で

玄米を摂取

第1段階と第3段階の菌の活動を活発化させるために

豚肉を摂取

この4種類の食品を意識するだけで

腸内細菌を利用して、太りにくくなる

という仕組みを利用することができます。

是非、意識して摂取するように心がけてください。

では、今週も頑張っていきましょう!

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

お電話からの予約はこちら

受付 9:00〜19:00(土日-16:00まで)

045-914-7666

WEBからのご予約

WEBからのご予約なら、時間を気にせず
24時間・365日、お気軽にご予約いただけます。

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 ヨーグルト 内視鏡チャンネル

この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

アーカイブ

お電話からの予約はこちら

受付 9:00〜19:00(土日-16:00まで)

045-914-7666

WEBからのご予約

WEBからのご予約なら、時間を気にせず
24時間・365日、お気軽にご予約いただけます。