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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃がんのリスク要因!?

2024年09月30日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

だいぶ涼しくなってきましたね。

夏の間は、暑すぎて朝ランが最後まで走れなかったですが、今は気持ちよく走れています。

日本は世界の中でも

胃がんが多い国です。

世界で一番胃がんの発症率が高い国は、

韓国

です。

韓国は胃がんの発症率と死亡率の両方で非常に高い数値を示しており、

これは主に

食生活やヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)の感染率が影響している

と考えられています。

韓国の食文化には、

塩分が多い漬物(特にキムチ)や塩漬け食品が含まれており、

これが胃粘膜に影響を及ぼすことが指摘されています。

高塩分の食品は胃がんのリスクを高める主要因とされています。

胃がんのリスク要因:知っておくべきポイント

胃がんは、世界中で非常に一般的ながんの一つです。

日本では特に発症率が高く、早期発見と予防が非常に重要です。

胃がんの発症にはさまざまな要因が関与していますが、これらのリスク要因を理解することで、

予防と早期診断につなげることができます。

1. ピロリ菌感染

ヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)

胃がんの最大のリスク要因とされています。

ピロリ菌は胃の粘膜に感染し、慢性的な炎症を引き起こすことで胃潰瘍や十二指腸潰瘍、

さらには胃がんの原因となります。

日本ではピロリ菌の感染率が高く

特に50歳以上の人々での感染が多く見られます。

ピロリ菌の除菌治療により、胃がんのリスクを大幅に減少させることができます。

ピロリ菌に感染しているかどうかは、胃内視鏡検査や血液検査などで確認できますので、

一度検査を受けることをお勧めします。

2. 食生活の影響

食生活も胃がんの発症に大きく影響します。

特に、

塩分の高い食品の摂取がリスクを高める要因

です。

漬物、干物、塩辛い加工食品などの高塩分食品を頻繁に摂取することで、胃の粘膜に負担がかかり、

がんの発症リスクが上昇します。

また、

燻製や塩蔵された食品、加工肉製品に含まれる発がん性物質もリスクの一つ

です。

これらの食品は、胃粘膜に慢性的なダメージを与え、がん細胞が発生しやすくなる原因となります。

一方、

新鮮な野菜や果物に含まれるビタミンCやその他の抗酸化物質は、胃がんリスクを軽減する効果がある

とされています。

健康的な食生活を心がけることで、胃がんのリスクを低減できるのです。

3. 喫煙とアルコールの摂取

喫煙もまた、胃がんの主要なリスク要因です。

タバコに含まれる有害物質は胃の粘膜を刺激し、炎症を引き起こすことでがんの発症リスクを高めます。

タバコを吸う期間が長く、量が多いほどそのリスクは増大します。

また、

アルコールの過剰摂取も胃粘膜に悪影響を与え、胃がんリスクを増大させます。

特に強いアルコール飲料を日常的に大量に飲むことは避けたほうが良いでしょう。

4. 年齢と性別

胃がんは年齢とともに発症率が上がります。

一般的には50歳以上の人々に多く見られ、加齢による胃粘膜の変化や免疫機能の低下が関与しています。

また、

男性は女性に比べて胃がんの発症率が高いこと

が知られています。

この違いは、食生活や喫煙、アルコールの摂取頻度といった生活習慣の違いが関係していると考えられています。

5. 家族歴

家族に胃がんの患者がいる場合、そのリスクが高まることがわかっています。

遺伝的な要因が関与することもありますが、

同じ家庭環境での食生活や生活習慣がリスクを共有している可能性

もあります。

家族に胃がんの既往歴がある場合は、定期的な胃内視鏡検査を受けることが重要です。

6. その他のリスク要因

その他にも胃がんのリスクに影響を与える要因があります。

たとえば、

過去に胃の手術を受けたことがある場合、胃の構造や胃酸の分泌が変わることでがんの発症リスクが増す

ことがあります。

また、

慢性胃炎や悪性貧血(ビタミンB12の吸収障害による貧血)も胃がんのリスクを高めるこ

が知られています。

胃がんの予防について

胃がんを予防するためには、

まず

ピロリ菌感染の有無を確認し、感染している場合は除菌治療を行うことが効果的

です。

また、

塩分の摂取を控え、バランスの取れた食生活を心がけることも大切です。

新鮮な野菜や果物を多く取り入れ、発がん性物質を含む食品の摂取を避けるようにしましょう。

さらに、

喫煙や過剰なアルコール摂取を避けることが胃がんのリスクを減らします。

特に喫煙は多くのがんの原因ともなるため、禁煙は健康全般において重要です。

定期的な胃内視鏡検査も、早期発見と治療に有効です。

特にリスク要因が複数当てはまる方は、医師と相談し、胃内視鏡検査を定期的に受けることをお勧めします。

まとめ

胃がんのリスク要因には、

ピロリ菌感染、食生活、喫煙、アルコール摂取、年齢、性別、家族歴

などが挙げられます。

これらの要因を理解し、自分の生活習慣を見直すことで、胃がんの予防に努めることができます。

胃がんは早期に胃内視鏡検査で発見すれば治療の成功率が高くなります。

定期的な胃内視鏡検査を怠らず、自分自身のリスクを知ることが、胃がんの予防と健康維持への第一歩です。

胃がんに関する知識を深め、健康的な生活を送りましょう。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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