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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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乳酸菌と腸内環境の関係!?

2024年10月21日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

野球のクライマックスシリーズ盛り上がっていますね。

私は、

今回は新庄監督の日本ハムファイターズを応援していましたが、ソフトバンクホークスに負けてしまいましたね。

元々は、阪神ファンでしたが、

クライマックスシリーズファーストステージで負けてしまいました。

9月26日に発売した

「たんぱく質と腸の新常識」

の書籍ですが、書店では売り切れが続いており、迷惑をお掛けしていますが、

10月下旬から11月初旬にかけて重版が決まりましたので、もう少しお待ちください。

腸内環境

という言葉をネットなどで最近よく耳にしますが、

私たちの健康にどれほど大切かを実感している方は意外に少ないかもしれません。

腸内環境は、消化や吸収だけでなく、免疫機能や代謝、さらには精神的な健康にも深く関わっており

その維持が非常に重要です。

そして、

この腸内環境を整えるために重要な役割を果たしているのが

「乳酸菌」

です。

今回は、

腸内環境と乳酸菌の関係

について、解説していきます。

腸内環境とは?

腸内環境とは、

腸内に存在する細菌群やそのバランス、腸の機能全般を指します。

腸には、

約100兆個

とも言われる腸内細菌が住んでおり、

これらは大きく

「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」

の3つに分類されます。

善玉菌:体に有益な働きをする細菌で、消化を助けたり、免疫機能を向上させたりします。

代表的な菌としては、

乳酸菌やビフィズス菌

があります。

悪玉菌:体に有害な物質を作り出す細菌です。

腸内で腐敗物質を生成し、体内に毒素を放出します。

代表的な菌には、

大腸菌の一部やウェルシュ菌

などがあります。

日和見菌:普段はどちらの役割も果たさず、中立的な立場にいますが、

腸内環境が悪化すると悪玉菌の側に回ることがあります。

健康な腸内環境を維持するためには、

善玉菌が優位な状態を保つことが非常に重要

です。

善玉菌が優勢だと

悪玉菌の増殖が抑えられ、腸内フローラ(腸内細菌のバランス)が整います。

この状態が保たれると、

腸の働きも正常に機能し、消化・吸収がスムーズに行われるだけでなく、

体全体の健康維持にもつながります。

乳酸菌とは?

乳酸菌は、

糖を代謝して乳酸を生成する細菌の総称

です。

これらの細菌は主に発酵食品に含まれ、腸内で発酵を行い、酸を作り出します。

この酸性環境は、悪玉菌の増殖を抑える役割を果たし、

腸内環境を整える助けになります。

乳酸菌には多くの種類があり、それぞれが異なる特性を持っていますが、

主な役割は以下の通りです。

○腸内のpHを下げる:乳酸菌が作り出す乳酸は腸内を酸性にし、悪玉菌が増殖しにくい環境を作ります。

○免疫機能の強化:乳酸菌は腸内の免疫細胞に働きかけ、免疫機能を活性化します。

これにより、病原菌やウイルスに対する抵抗力が向上します。

○便通の改善:乳酸菌は腸の蠕動運動(腸の動き)を促進し、便通を整えます。

便秘や下痢の予防・改善に効果的です。

乳酸菌と腸内環境の密接な関係

乳酸菌は、

腸内環境を整えるために不可欠な存在です。

以下は、乳酸菌が腸内環境にどのような影響を与えるかについての具体的なメカニズムです。

1. 腸内フローラのバランスを保つ

乳酸菌は、腸内で善玉菌として働き、悪玉菌の増殖を抑える効果があります。

善玉菌が増えることで、

腸内フローラのバランスが良くなり、消化不良や便秘、下痢といったトラブルを防ぐことができます。

また、

乳酸菌が腸内に豊富に存在することで、

腸の健康が保たれ、腸管内の炎症を抑える効果

も期待できます。

2. 腸内の有害物質を減らす

腸内に悪玉菌が増えると、腸内で有害物質が生成され、これが血液を通じて全身に広がる可能性があります。

悪玉菌が作り出す毒素は、

便秘や下痢、さらには腸内ガスによる腹部膨満感などを引き起こす

ことがあります。

乳酸菌は、

腸内の悪玉菌の数を抑え、有害物質の生成を防ぐ役割

を果たします。

3. 免疫力の向上

腸は体全体の免疫機能の

約70%

を担っていると言われています。

腸内環境が整うことで、免疫力が向上し、感染症やアレルギー反応の予防に役立ちます。

乳酸菌は腸内の免疫細胞と直接コミュニケーションを取り

体内に侵入した病原菌を撃退する働きをサポートします。

4. 消化吸収の改善

乳酸菌は、

腸内で食べ物の消化を助け、栄養の吸収効率を高める役割も果たします。

特に、

食物繊維を分解して

短鎖脂肪酸

という有用な物質を作り出すことができます。

短鎖脂肪酸は、

腸のエネルギー源となるだけでなく、腸のバリア機能を高め、腸内の炎症を抑える効果

があります。

乳酸菌の摂取方法と効果的な活用

乳酸菌を腸内に取り入れるためには、

乳酸菌を含む食品を積極的に摂取することが大切です。

以下は、

乳酸菌が豊富に含まれる食品です。

ヨーグルト:乳酸菌を含む代表的な食品です。プレーンヨーグルトを選び、砂糖の摂取を控えると良いでしょう。

乳酸菌飲料:ヨーグルト飲料や乳酸菌飲料も手軽に乳酸菌を摂取できる方法です。

漬物:日本の伝統的な発酵食品である漬物には、乳酸菌が豊富に含まれています。特に、ぬか漬けやキムチなどが効果的です。

チーズ:発酵過程で乳酸菌が使用されるため、ナチュラルチーズには乳酸菌が含まれています。

乳酸菌の効果を引き出すためのポイント

乳酸菌は摂取してもすべてが腸に到達するわけではなく、胃酸や胆汁によってその多くが死滅してしまいます。

しかし、

乳酸菌が死んでしまっても、腸内で有益な働きをすることが研究でわかっています。

また、

乳酸菌は継続的に摂取することが重要

です。

日常的に乳酸菌を含む食品を取り入れ、腸内環境を整えることが健康維持に役立ちます。

結論

腸内環境の健康は、全身の健康に直結しています。

乳酸菌は腸内フローラのバランスを保ち、消化吸収や免疫機能をサポートする重要な役割

を果たします。

日常的に乳酸菌を摂取することで、

便秘の予防や消化不良の改善、

さらには

免疫力向上

にもつながります。

腸内環境を整えるためには、バランスの取れた食事や適度な運動、

そして

乳酸菌を含む食品の摂取を心がけることが大切です。

健康な腸を保つことで、私たちはより活力に満ちた生活を送ることができるのです。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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