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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃がんと食事の関係!?

2024年10月28日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

最近は秋や春が短くなってきており、暑いか寒いかの2つの季節しかなくなってきまたね。

4季ではなく、

2季になってきていますね。

ランニングを日課にしている私にとっては夏よりも冬の方がかなり過ごしやすい季節になってきます。

患者さんも診察室で話していると、

夏の間は暑くて全く運動が出来ていない方が多くいましたが、

今からは涼しくて運動にはかなり適した季節となりますので、

是非、軽い運動から始めてみてください

運動や勉強や読書などは最初開始するハードルはかなり高いですが、

コツとしては

最初に小さなスタートをとにかく開始する

ということです。

運動で言うと

帰宅したら家の周りを1周だけ散歩する

ということから始めてみるとハードルがかなり下がります。

私もしばらく運動サボっているときは

朝に自宅回りを散歩する

ことから始めています。

ジムのプールでの水泳をサボっているときは

ジムに行ってお風呂に入るだけの所

からスタートを開始しています。

この最初の小さなスタートがとても大事

で、

継続していくとやらないとなんとなく気持ち悪くなってきます

この継続しないと気持ち悪い状態になってきたらもう継続の習慣が付いている

ので、もう勝ちですね。

是非、運動の習慣を付けるように最初の小さなスタートを開始してみてください。

ピロリ菌の除菌が普及することによって胃がんは減ってきておりますが、

日本人にとってまだまだ、

胃がんは発生率も死亡数も多いがんのひとつです

胃がんは、日本でも発症率が高く、がんによる死亡原因の上位に位置しています。

胃がんの発症には、

ピロリ菌の感染が大きな要因

ですが、

食生活も重要な影響を与えることが分かっています。

今回は、胃がんと食事の関係について、胃がん予防に役立つ食事のポイントをお話ししたいと思います。

胃がん発症の背景

胃がんの発症には、いくつかの要因が関わっていますが、主な原因として以下のようなものが挙げられます。

○ピロリ菌感染

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃粘膜に感染し、長期間にわたり炎症を引き起こします。

これにより、胃がんのリスクが高まることが確認されています。

ピロリ菌は、

日本を含むアジア地域で感染率が高く、特に高齢者に多く見られます。

○食生活と生活習慣

塩分の多い食事や加工食品、アルコールの摂取、喫煙などが胃がんのリスクを高める要因とされています。

○遺伝的要因

家族に胃がんの既往歴がある場合もリスクが高まると考えられていますが、食生活が影響することが多いため、

予防のためには日々の食事を見直すことが大切です。

胃がんのリスクを高める食事の要因

○塩分の高い食事

塩分が多い食事は、

胃粘膜に直接ダメージを与えるため

胃がんのリスクを高めるとされています。

特に、

漬物、干物、塩辛などの塩蔵食品や、インスタント食品、レトルト食品に含まれる高塩分は注意が必要

です。

高塩分の食事は、胃粘膜を刺激し、炎症を引き起こしやすくします。

また、

ピロリ菌が感染している場合、高塩分食が菌の影響を増強する

ため、

胃がんリスクがさらに高まります。

○加工肉や燻製食品

加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)や燻製食品には、発がん性物質とされる

「ニトロソアミン」

が含まれることがあります。

これは、

保存や加工の過程で発生し、胃内で発がん性を持つ物質に変化します。

また、加工肉や燻製食品には塩分が多く含まれていることが多いため、

塩分摂取量を増加させてしまう点でも胃がんのリスクを高めます。

○揚げ物や脂肪分の多い食事

脂肪分の多い食事は、胃の消化負担を増やし、胃粘膜への負担が大きくなります。

また、

脂肪分が多い食事は、体内で活性酸素を増加させる要因

となり、

これが胃の細胞にダメージを与え、がんのリスクを高めます。

○アルコールと喫煙

アルコールは、胃粘膜を直接刺激し、炎症を引き起こします。

特に強いアルコールは粘膜を傷つけるため、日常的な飲酒は胃がんのリスク要因とされています。

また、

喫煙は活性酸素の生成を促し

胃粘膜の防御機能を低下させるため、胃がんのリスクが増加します。

○炭酸飲料や熱い飲み物

炭酸飲料は胃にガスを発生させ、胃酸の逆流や胃壁への負担を増加させることがあります。

また、

非常に熱い飲み物(例えば熱いお茶やスープ)は、

胃粘膜を刺激し、炎症を引き起こしやすいです。

胃がん予防のための食事

胃がんを予防するためには、日常の食事で以下のような工夫をすることが効果的です。

○野菜や果物の積極的な摂取

野菜や果物には、ビタミンCや抗酸化物質が豊富に含まれており

胃粘膜を保護し、がん細胞の発生を抑える効果があります。

特に、

ブロッコリー、キャベツ、にんじん、トマト、ほうれん草などの野菜

には、がん予防に役立つ栄養素が多く含まれています。

また、

食物繊維も豊富に含まれており、腸内環境を整え、消化機能をサポートすることで、

胃腸全体の健康を維持します。

○発酵食品の摂取

発酵食品(納豆、ヨーグルト、味噌、キムチなど)は、腸内環境を整えるだけでなく、

免疫機能を強化する効果も期待されます。

腸内の善玉菌が増えることで、胃腸の健康が保たれ、炎症を抑える効果もあります。

○適切な塩分量の管理

胃がん予防には、

1日の塩分摂取量を6g以下に抑えること

が理想的です。

調味料を使用する際は、

低塩タイプを選んだり、スパイスやハーブを活用することで、

塩分摂取量をコントロールすることができます。

減塩の工夫として、

料理の味付けに酸味(酢やレモン)を加える

と、

塩分を減らしながらも味わい深い料理を楽しむことが可能です。

○炭水化物やタンパク質のバランスを意識する

炭水化物(ご飯、パンなど)を中心にした日本の伝統的な和食は、胃腸に優しく、消化吸収にも適しています。

これに加えて、豆類や魚などの良質なたんぱく質を取り入れると、胃がんのリスクを減らすことができます。

○刺激物やアルコールを控える

強いアルコールや過剰な香辛料は、胃を刺激しやすいため、胃がん予防には控えることが推奨されます。

アルコールを飲む場合は、少量で済ませ、胃粘膜の負担を減らすことが大切です。

ピロリ菌対策も大切

ピロリ菌に感染しているかどうかを調べるためには、

胃カメラでの検査

が必要です。

ピロリ菌が確認された場合、除菌治療を行うことで、胃がんのリスクを大幅に減らすことができます。

特に、

家族に胃がん患者がいる場合や、慢性的な胃痛や胃もたれを感じる場合は、

早めに医療機関で胃カメラ検査やピロリ菌検査を受けることが推奨されます。

結論

胃がんは、食生活やピロリ菌感染など、予防できる要因が多いがんの一つです。

塩分の多い食事や加工食品を控え、野菜や発酵食品を意識的に取り入れることで、

胃の健康を保ち、胃がんのリスクを軽減できます。

また、

適度な飲酒とピロリ菌の管理も重要です。

日常の食事を見直し、胃がん予防につながる健康的な生活を送ることで、胃の健康を維持することが可能です。

では、今週も頑張っていきましょう!

 

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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