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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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大腸がん・大腸ポリープと腸内環境の関係!?

2024年11月04日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

朝晩は寒いのに、昼間はまだまだ暑いという変な気候が続きますので、体調の不調を訴える方も多いと感じます。

来年2025年5月18日日曜日に開催予定の

ホノルルトライアスロン2025

には既にエントリー完了しております。

あとわずか約半年後に迫ってきていますので、

練習も本格的に行っていかないとレースで苦しい思いをしてしまいます。

トライアスロンの

オリンピックディスタンス

にいつも参加していますが、

この距離がオリンピックの正式種目である

51.5㎞

の距離となります。

スタートは

スイム 1.5㎞

から始まり

バイク 40㎞

で最後が

ラン 10㎞

で締めます。

スイムは最初の種目であることと、

まだ朝方の暗がりの中の

海を泳ぐことの恐怖

プールと違って30分近く泳ぎ続ける恐怖

の2大恐怖と戦い続けないといけません。

バイクは40㎞と距離が最も長いので、

1時間30分近くバイクをこぎ続けないといけない持久力

が必要となってきます。

最後のランはバイクで脚を使い切っているので、

自分の脚ではないかのよう錯覚に陥るぐらいのキツさ

が待っています。

この3種目をバランス良くメンタルと体力をコントロールしながら

自分との戦い

を続けないといけないといけません。

マラソンなどと大きく違うのは

戦う相手が

タイムでも他のレース参加者でもなく、

己のメンタルと体力

と戦うことになる点です。

ここが、トライアスロンというスポーツの醍醐味だと思いますし、

時間をいかに見つけてこま目に練習時間を確保するための

タイムマネージメント力

が必要になってきます。

3種類をバランス良く練習する時間を確保するのは本当に難しいので、

わずかな隙間時間などで練習するように心がけています!

日々の診療で大腸内視鏡検査をかなり多くの検査数行っていますが、

大腸ポリープや大腸がんはやはり増加している

と感じます。

大腸がんは、日本でも発症率が高く、予防や早期発見が重要視されています。

大腸がんの発症には

大腸ポリープが関連

していることが多く、

その予防には腸内環境を整えることが大切です。

大腸がんと大腸ポリープの発生メカニズム

まず、

大腸がんの多くは

「腺腫性ポリープ」

という良性のポリープから進行することが知られています。

大腸ポリープは、大腸内壁に発生する小さな隆起であり、

すべてががん化するわけではありませんが、

その一部は時間が経つとがんに進行する可能性があります。

特に、

腺腫性ポリープが大きくなると、

遺伝子の変異が蓄積されやすくなり

その結果として悪性化し、大腸がんが発生します。

このため、

大腸ポリープが見つかった場合は早期に切除することが推奨

されています。

腸内環境とは?

腸内には、

約100兆個

もの腸内細菌が生息しており、

これらは大きく

「善玉菌」

「悪玉菌」

「日和見菌」

に分けられます。

健康な腸内環境とは、善玉菌が優勢で、悪玉菌が少ないバランスが保たれている状態です。

善玉菌は、

消化や栄養吸収を助け、腸内の健康を維持する働き

があります。

一方で、

悪玉菌が増えると、

腸内で腐敗物質や毒素が生成され、炎症を引き起こしやすくなります

腸内環境が大腸がんと大腸ポリープに与える影響

腸内環境は大腸がんやポリープの発生リスクに密接に関わっています。

腸内環境が悪化すると、

以下のような影響が生じるため、大腸ポリープや大腸がんの発生リスクが高まると考えられます。

1. 腸内細菌と発がん物質の生成

腸内細菌の一部は、

食べ物の消化や代謝の過程で発がん性物質を生成

します。

特に、

動物性脂肪や赤身肉、加工食品が多い食事

は腸内で悪玉菌を増やしやすく、

悪玉菌によって発がん物質が多く作られるリスクがあります。

これらの物質が腸粘膜に長時間接触すること

で、細胞にダメージを与え、

大腸ポリープや大腸がんの発生リスクを高めます。

2. 腸内環境と炎症

悪玉菌が増加すると腸内で腐敗が進み、

アンモニアや硫化水素などの有害物質が作られ、腸壁に炎症

を引き起こします。

炎症が長引くと、腸の細胞が損傷を受けやすくなり、

大腸ポリープの発生が促されるだけでなく、大腸がんのリスクも高まります。

腸内の慢性炎症は、発がんのリスク要因とされており、

腸内環境の悪化が大腸がんのリスクに関係している

と考えられています。

3. 腸内細菌と免疫機能の関係

腸は体全体の免疫機能の

約70%

を担っています。

善玉菌は、腸内での免疫反応を調節し、炎症を抑える役割を果たします。

腸内環境が良好な場合、

体の免疫機能が正常に働き、がん細胞の発生や増殖を抑制することが期待

されます。

一方で、

腸内環境が悪化し、悪玉菌が増えると免疫力が低下し、がん細胞に対する抵抗力が弱まります。

つまり、

腸内環境を整えることで、体の免疫機能が強化され、大腸がんや大腸ポリープのリスク低減

につながるのです。

大腸がんと大腸ポリープ予防のための腸内環境改善

腸内環境を改善し、腸の健康を保つことで、大腸がんやポリープの発生リスクを抑えることが期待されます。

日常生活で以下のポイントを意識することが予防に効果的です。

○食物繊維を多く含む食品を摂取する

食物繊維は、腸内で水分を吸収し、便のかさを増やして腸の動きを活発にするため、

便秘の予防や排便の促進

に役立ちます。

便秘が解消されると発がん物質の腸内滞留時間が短縮され、リスク低減が期待できます。

食物繊維はまた、

善玉菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やす効果

もあります。

野菜や果物、全粒穀物、豆類など、さまざまな食材から食物繊維

を積極的に摂取しましょう。

○発酵食品を取り入れる

発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなど)

には、

腸内の善玉菌を増やす

乳酸菌やビフィズス菌

が豊富に含まれています。

善玉菌を増やすことで、腸内環境が改善され、

炎症のリスクも抑えられます。

○動物性脂肪や加工食品を控える

動物性脂肪や加工食品(ハム、ソーセージなど)

は、

腸内で悪玉菌を増やしやすいため、腸内環境が悪化しやすくなります。

大腸がんや大腸ポリープの予防には、

こうした食品の過剰摂取を控え、代わりに魚や植物性のタンパク質を積極的に取り入れる

と良いでしょう。

○適度な運動と水分補給

適度な運動は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:腸が内容物を移動させる動き)を促進

し、

便通を整える効果があります。

また、

十分な水分補給も便を柔らかく保つために大切

です。

○ストレス管理

ストレスは腸の動きに影響を与え、便秘や下痢を引き起こす

ことがあります。

適度な休養やリラクゼーション法を取り入れ、

ストレスを軽減することで腸内環境を整えましょう。

結論

大腸がんや大腸ポリープのリスクを減らすためには、

腸内環境を良好に保つことが重要です。

善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整えること

で、

発がん性物質の影響や炎症のリスクを抑えることが期待

できます。

日々の食事や生活習慣を見直し、腸の健康を意識した生活を心がけること

が、

大腸がんや大腸ポリープの予防につながります。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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