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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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過敏性腸症候群と腸内環境の関係!?

2024年11月18日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

寒くなってきたので、朝ランがとても快適です。

2025年5月のホノルルトライアスロンに向けて体重を軽くしていこうと計画し

6ヶ月で3キロ

体重を落としていこうと決めました!

トレーニングがハードになっていくので、筋肉をつけながら脂肪のみで体重を落としていかないといけないので、

なんとか頑張って

1ヶ月に0.5キロずつ体重減

を目指します!

診察をしていると、下痢や腹痛などの不快な症状が出る方が多くいますが、

メンタル的な影響

がかなりあると感じます。

過敏性腸症候群

の症状が結構多いと感じますね。

過敏性腸症候群と腸内環境の関係はどうなっているでしょうか?

現代社会において、ストレスや生活習慣の変化により増加している

「過敏性腸症候群(IBS)」

ですが、

この症状に悩む方は多く、近年の研究で

「腸内環境」

との深い関係が注目されています。

1. 過敏性腸症候群(IBS)とは?

IBSは、

腸に明確な器質的な異常がない

にもかかわらず、

腹痛や便通異常(下痢、便秘、またはその交互)

が慢性的に続く症状です。

IBSは、以下のように分類されます:

○下痢型(IBS-D):頻繁な下痢が主症状

○便秘型(IBS-C):慢性的な便秘が主症状

○混合型(IBS-M):下痢と便秘が交互に起こる

○分類不能型(IBS-U):明確に分類されないケース

IBSは直接的な生命の危険を伴うものではありませんが、日常生活に大きな支障をきたし、

ストレスや不安感を増幅させる要因となりますね。

2. 腸内環境とIBSの関係

近年、

腸内細菌(腸内フローラ)

がIBSの発症や症状に大きく関与していることがわかってきました。

健康な腸内環境は、

善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランス

が保たれていますが、

このバランスが崩れる「腸内環境の乱れ」がIBSと密接に関連している

とされています。

①小腸内細菌増殖症(SIBO)

IBS患者の多くで確認されるのが、

腸内細菌が通常より小腸に過剰に繁殖する「小腸内細菌増殖症(SIBO)」

です。

SIBOが起こると、

消化・吸収が正常に行われず、ガスの発生や腸の不快感、下痢などの症状

が引き起こされます。

②腸内フローラの多様性の低下

健康な腸では腸内細菌の多様性が保たれていますが、IBS患者ではこれが低下していること

が研究で示されています。

特に、

ガスを発生させやすい細菌が増加すると、お腹の張りや腹痛の原因になります。

③ 腸のバリア機能の低下(リーキーガット)

腸内環境が乱れると、腸壁のバリア機能が低下し、

「リーキーガット(腸漏れ)」

と呼ばれる状態になります。

この状態では、腸内から未消化物質や毒素が血流に侵入し、免疫系が過剰に反応して炎症を引き起こします。

IBS患者では、

この腸のバリア機能の低下が症状悪化の一因

と考えられています。

3. 腸内環境を整えてIBSを改善する方法

腸内環境の改善がIBSの症状を緩和する鍵となります。以下は、具体的な対策です。

① 低FODMAP食の導入

FODMAPとは、

腸で発酵しやすい糖質の総称

で、IBS患者の症状を悪化させることがあります。

これを控えた食事を

「低FODMAP食」

と呼び、以下のような食品を避けることが推奨されます:

○避けるべき食品:玉ねぎ、ニンニク、小麦製品、乳製品、豆類など

○摂取可能な食品:米、鶏肉、魚、バナナ、ほうれん草など

② プロバイオティクスの摂取

プロバイオティクス(善玉菌を含む食品やサプリメント)は、腸内フローラのバランスを改善し、

IBS症状を緩和する可能性があります。

特に、

ビフィズス菌や乳酸菌が有効

とされています。

③ ストレス管理

腸は

「第二の脳」

とも呼ばれ、ストレスの影響を受けやすい器官です。

適度な運動、ヨガ、瞑想、深呼吸法など、ストレスを軽減する方法を日常に取り入れましょう。

④ 食物繊維の適切な摂取

便秘型IBS(IBS-C)の場合、水溶性食物繊維(例:オートミール、果物、野菜)を適度に摂ることで便通が改善されます。

ただし、

過剰な食物繊維は症状を悪化させる場合がある

ため、量には注意が必要です。

⑤ 医療機関の受診

IBS症状が改善しない場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

必要に応じて腸内環境検査や薬物療法(腸運動調整剤、抗うつ剤など)が提案されることがあります。

4. まとめ

過敏性腸症候群(IBS)は、

腸内環境の乱れが症状を引き起こす一因であり、

腸内フローラを整えること

が症状改善に役立つ可能性があります。

食事や生活習慣を見直し、

プロバイオティクスや低FODMAP食を活用

することで腸内環境を改善し、

快適な生活を取り戻しましょう。

症状が続く場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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