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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ビタミンDと腸内環境の関係!?

2024年12月16日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

かなり寒くなり、空気も乾燥してきましたので、

風邪やインフルエンザなどの感染症

が増加傾向にあるようです。

2025年5月18日日曜日にホノルルトライアスロン

が開催され、参加予定ですが、

来年も今年同様に

6人で参加する

ことが決定しました!

全員、オリンピックディスタンスの51.5Kmの部で参加するので、

練習継続していかないといけない

とあらためて決意しました。

ビタミンDの重要性が最近ようやく注目され、皆さん関心が出てきているようですが、

ビタミンDと腸内環境の関係はどうでしょうか?

ビタミンDは

「太陽のビタミン」

とも呼ばれ、

骨の健康維持

免疫機能の調整

に重要な役割を果たすことが知られています。

しかし近年、ビタミンDが腸内環境に与える影響にも注目が集まっています。

腸内環境とは、腸内に存在する多種多様な細菌のバランスのことを指します。

この腸内環境が、

免疫系、代謝、さらには精神的な健康にも深く関与している

ことが分かってきました。

腸内環境と免疫機能の基礎知識

腸内には100兆個もの細菌が生息しており、

これらは

善玉菌、悪玉菌、日和見菌

に分類されます。

善玉菌が優勢な腸内環境は、

食べ物の消化吸収を助け、有害物質の排出や病原菌の侵入を防ぐ働き

を持っています。

また、

腸は

「第2の脳」

とも呼ばれ、

体全体の免疫細胞の70%以上が集中

しています。

そのため、腸内環境の健康状態は免疫系の働きに直結しているのです。

ビタミンDの働きと腸内環境への影響

ビタミンDは、体内でホルモンのような役割を果たし、免疫系や炎症反応の調節に寄与します。

腸内環境に対して、ビタミンDは以下のような影響を及ぼすと考えられています。

1. 腸内細菌叢のバランスを調整

ビタミンDは、

腸内細菌の多様性を保つ役割

を果たします。

ビタミンDの適切なレベルが維持されることで、

善玉菌であるビフィズス菌やラクトバチルス菌の増殖が促進

され、

腸内のバランスが改善される可能性があります。

一方、

ビタミンD欠乏状態では悪玉菌が増えやすく

腸内環境が乱れるリスクが高まると言われています。

2. 腸のバリア機能を強化

腸の内壁には、異物の侵入を防ぐ

「腸管バリア」

が存在します。

このバリアは

タイトジャンクション

と呼ばれる細胞間の結合構造によって成り立っています。

ビタミンDは

このタイトジャンクションの形成を助け、腸壁を強化

します。

これにより、有害物質や細菌が血流に侵入するのを防ぎます。

つまり、

腸漏れ

を予防するということですね。

3. 炎症反応の抑制

ビタミンDは、

抗炎症作用を持つサイトカイン(細胞間の情報伝達物質)の分泌を促進

し、

炎症を引き起こすサイトカインの生成を抑える働き

があります。

腸内環境が悪化すると慢性的な炎症が引き起こされることがありますが、

ビタミンDがこの炎症を抑える可能性があります。

腸内環境がビタミンD吸収に及ぼす影響

逆に、

腸内環境もビタミンDの吸収や活性化に影響を与える

ことが分かっています。

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、腸内で脂肪とともに吸収されます。

腸内環境が悪化すると脂質の消化吸収が妨げられ、ビタミンDの吸収効率が低下する可能性

があります。

また、

腸内細菌はビタミンDの活性型である

「カルシトリオール」

の生成を間接的にサポートしている可能性が示唆されています。

したがって、

ビタミンDの効果を最大限に引き出すためには、

腸内環境を整えること

も重要です。

ビタミンDと腸内環境を改善する方法

○ビタミンDを適切に補給する

日光浴はビタミンDを自然に生成する最良の方法ですが、食事やサプリメントからの補給も重要です。

特に現代のライフスタイルでは日照不足が問題となるため、

ビタミンD3のサプリメントが有効

です。

○発酵食品や食物繊維を摂取する

ヨーグルトや味噌、ぬか漬けなどの発酵食品は善玉菌を増やす効果があります。

また、

食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えるために欠かせません。

○適度な運動を心がける

運動は腸の蠕動運動を促進し、腸内環境を改善します。

また、運動によってビタミンDの活性化も促進される可能性があります。

まとめ

ビタミンDと腸内環境の関係は、健康全般にとって非常に重要です。

ビタミンDは

腸内環境を改善し、腸内環境はビタミンDの吸収や作用を助けます。

この相互作用を理解し、ビタミンDの適切な補給と腸内環境の改善を実践することで、

免疫力の向上や生活の質の向上が期待できます。

日常生活に取り入れやすい方法で、ぜひ健康管理に役立ててください。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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