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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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腸内環境と食物繊維の関係!?

2025年01月20日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

以前は季節は夏が大好きでしたが、朝ランニングを習慣にするようになってからは

断然ランのパフォーマンスが上がる

冬が大好き

になってきました。

朝から、ランニングをすると

体温も上がり、高揚感も高まり

1日の始まりのパフォーマンスもかなり上がりますので、ランニングとまではいかなくても

早足・大股歩き散歩

でも良いので、朝に運動する習慣をつけることをお勧めします!

腸内環境を整える上では

食物繊維

はとても重要です。

現代人の食生活では、

加工食品の摂取が増え、食物繊維の摂取量が減少

しています。

しかし、

腸内環境を健康に保つためには、食物繊維が欠かせません。

★腸内環境とは?

腸内には、約100兆個以上の腸内細菌が存在しており、これらは

「腸内フローラ」

と呼ばれます。

腸内フローラは大きく3つのグループに分けられます。

  1. 善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)
    • 腸内環境を整え、消化吸収を助け、免疫力を向上させる。
  2. 悪玉菌(ウェルシュ菌、大腸菌など)
    • 有害物質を産生し、腸内環境を悪化させる。
  3. 日和見菌(バクテロイデスなど)
    • 環境によって善玉菌または悪玉菌として作用する。

腸内フローラのバランスが崩れると、

便秘や下痢、免疫力の低下、肥満、生活習慣病のリスクが高まります。

この腸内環境を整える鍵となるのが、食物繊維なのです。

★食物繊維とは?

食物繊維は、

人の消化酵素では分解されない難消化性の炭水化物の総称

です。

主に

「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」

に分けられ、それぞれ異なる健康効果を持っています。

1. 水溶性食物繊維(ペクチン、イヌリン、グルコマンナンなど)

  • 水に溶けやすく、ゲル状になって腸内をゆっくり移動する
  • 腸内の善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸(SCFA)を生成
  • 血糖値の上昇を抑え、コレステロールの吸収を抑制
  • 主な食品:海藻類、果物、オートミール、大麦、豆類

2. 不溶性食物繊維(セルロース、リグニンなど)

  • 水に溶けず、腸内で膨張して便のカサを増やす
  • 腸のぜん動運動を促進し、便秘を防ぐ
  • 腸内の有害物質を排出し、大腸がんのリスクを低減
  • 主な食品:全粒穀物、根菜類、きのこ類

この2種類の食物繊維をバランスよく摂取することが、腸内環境を整えるために重要です。

★食物繊維が腸内環境に与える影響

1. 短鎖脂肪酸(SCFA)の生成

水溶性食物繊維は腸内細菌によって発酵され、

短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)

が生成されます。

これらの短鎖脂肪酸には以下のような効果があります。

  • 腸内のpHを下げ、悪玉菌の増殖を抑制
  • 腸のバリア機能を強化し、炎症を抑制
  • インスリン感受性を向上させ、糖尿病の予防に貢献

2. 便通の改善

不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し、便のカサを増やします。

これにより、腸の運動が活発になり、スムーズな排便を促します。

便秘を防ぐことで、腸内の悪玉菌の増殖を抑えることができます。

3. 腸内細菌のバランス調整

食物繊維は善玉菌の増殖を助け、悪玉菌の活動を抑える働きがあります。

特に

水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を良好に保つ助けになります。

4. 免疫機能の向上

腸には

免疫細胞の約70%が存在

し、腸内環境の状態が免疫機能に大きな影響を与えます。

食物繊維の摂取によって善玉菌が増加すると、

腸内の炎症が抑えられ、免疫力が向上

します。

★腸内環境を整えるための食物繊維の摂取方法
  1. 1日20g以上の摂取を目指す
    • 日本人の平均摂取量は15g程度とされており、不足しがちです
    • 野菜、豆類、全粒穀物、果物を積極的に摂取しましょう
  2. バランスよく摂取する
    • 水溶性・不溶性食物繊維のバランスが重要(1:2)
    • 例)朝食にオートミール(β-グルカン)、昼食に野菜スープ、夕食にきのこや豆類を加える
  3. 発酵食品と組み合わせる
    • ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品と一緒に摂ることで、腸内環境の改善効果がさらに高まります
  4. 水分をしっかり摂る
    • 食物繊維の効果を最大限に活かすには、水分が必要です
    • 1日1.5~2Lの水を摂取するよう心がけましょう
★まとめ

腸内環境を健康に保つためには、食物繊維が欠かせません。

水溶性食物繊維は善玉菌を増やし、短鎖脂肪酸を生成することで腸内環境を改善し、

不溶性食物繊維は便通を促し、老廃物を排出する役割を果たします。

バランスの良い食物繊維の摂取と、発酵食品や適切な水分摂取

を組み合わせることで、

より健康的な腸内環境を維持することができます。

日々の食生活を見直し、腸内環境を整える習慣を身につけましょう!

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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