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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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乳酸菌と糖尿病の関係

2025年01月27日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

1月ももうすぐ終わりに近づき、1年の12分の1が過ぎようとしています。

本当に時間が経つのは早いですね。

もう何年も12時間断食続けています。

外食したり、飲みに行ったときは別ですが、仕事の日はほぼほぼ

12時間ファスティング

行っていますね。

1日の半分の12時間も食べない

と聞くと少々難しいように思えますが、

睡眠時間を利用したら本当に簡単です!

夜20時に食事して、そのまま水分のみで寝るまで過ごして、

朝8時に朝食を取れば

12時間断食

が完了です!

腸内環境も良くなりますし、

身体の細胞の修復にも凄く良い

のでお勧めです。

最近、血糖値が高めの方を時々診ますが、

糖尿病は、

血糖値のコントロールがうまくいかない慢性疾患であり、

主に

1型糖尿病と2型糖尿病

に分類されます。

特に

2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受け、食事や運動が病態の進行や管理に深く関わっています。

近年、

腸内細菌と糖尿病の関係

が注目され、

その中でも

乳酸菌

が糖尿病の改善に有益である可能性が示唆されています。

1. 糖尿病と腸内環境の関係

腸内には

約100兆個

もの細菌が存在し、これらのバランスが健康に大きく関与しています。

腸内細菌のバランスが崩れると、慢性炎症が生じやすくなり、

インスリン抵抗性が高まることで2型糖尿病の発症リスクが上昇する

と考えられています。

特に、

腸内の有害菌が増えると腸粘膜のバリア機能が低下し、

腸漏れ(リーキーガット)

を引き起こすことが知られています。

これにより

炎症性サイトカインが増加し、インスリンの働きが妨げられることで糖尿病の悪化

を招くのです。

2. 乳酸菌の働きと糖尿病への影響

乳酸菌は、腸内環境を整える働きを持つ善玉菌の一種です。

乳酸菌には多くの種類があり、代表的なものに

ラクトバチルス(Lactobacillus)属

ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属

があります。これらの乳酸菌が腸内で増えることで、以下のような作用が期待されます。

○腸内環境の改善:腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が抑制されることで腸内フローラが整う

○腸粘膜の保護:腸粘膜のバリア機能を強化し、腸漏れを防ぐ

○炎症の抑制:腸内の炎症性物質を減らし、慢性炎症を抑える

○血糖値の安定化:一部の乳酸菌は腸内で短鎖脂肪酸を産生し、これがインスリン感受性を改善すると報告されている

3. 研究による乳酸菌の糖尿病改善効果

近年、乳酸菌が糖尿病に与える影響についての研究が進んでいます。

いくつかの研究では、

乳酸菌を含む発酵食品を摂取することでインスリン感受性が改善し、血糖値の上昇が抑えられること

が示されています。

例えば、ある研究では、

ラクトバチルス属の特定の菌株を摂取することで、糖尿病患者の空腹時血糖値が有意に低下したこと

が報告されました。

また、別の研究では、

ビフィドバクテリウム属の乳酸菌が短鎖脂肪酸の産生を促し、インスリン抵抗性を改善する可能性

が示されています。

4. 乳酸菌を効果的に摂取する方法

乳酸菌を効果的に摂取するには、

発酵食品やプロバイオティクスサプリメントを活用するのが有効

です。

以下の食品が乳酸菌を豊富に含んでいます。

○豆乳ヨーグルト:乳酸菌やビフィズス菌が含まれているものが推奨される

○納豆:乳酸菌に加えてナットウキナーゼも含まれ、血糖値の管理に有益

○味噌や漬物:伝統的な発酵食品として、腸内環境を整える

○サプリメント:特定の乳酸菌株を確実に摂取できる

特に、

継続的な摂取が重要

であり、毎日の食事に取り入れたり、毎日サプリメントをきちんと摂取すること

で腸内フローラのバランスを維持しやすくなります。

5. 糖尿病患者が乳酸菌を摂取する際の注意点

乳酸菌を摂取することは多くの利点がありますが、糖尿病患者が意識すべき点もあります。

○砂糖の含有量に注意:ヨーグルトやヤクルトなどの発酵飲料の中には糖分が多く含まれているものもあるため、

無糖または低糖のものを選ぶ

○継続的な摂取が重要:一度摂取しても、乳酸菌は体内に定着しにくいため、定期的に摂ることが推奨される

まとめ

乳酸菌は腸内環境を整え、慢性炎症を抑えることで、糖尿病の管理に役立つ可能性があります。

特に、

インスリン感受性の向上や血糖値の安定化に寄与する研究結果も報告されており

発酵食品やプロバイオティクスの活用が期待されています。

ただし、

糖尿病患者は食品の選び方に注意しながら、適量を継続的に摂取することが重要です。

健康的な食生活の一環として、乳酸菌を上手に取り入れていきましょう。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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