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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

Clinic Blog

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タンパク質の重要性!

2025年02月03日

  • 院長ブログ

こんにちは、平島です。

糖質を控えて、タンパク質を多く摂取する生活を続けていますが、

体重の変動もなく、筋肉量も維持できているように思います。

タンパク質は体重1キロ当たり

1.0〜1.5グラム

を1日に摂取するのが理想的です。

体重50キロの人であれば

1日にタンパク質を

50〜75グラム程度摂取する必要があります。

私は1日

100グラム

を目安に

卵、納豆、お肉、お魚、プロテインなどで

タンパク質を摂取するように心掛けています。

いつも、YouTubeなどでも話していますが、

健康を維持するためには、腸内環境を整えることが最重要

です。

その中で、食事におけるタンパク質の摂取が腸内環境に与える影響は非常に大きいですね。

タンパク質とは?

タンパク質は、

筋肉や皮膚、内臓、ホルモン、酵素などを構成する重要な栄養素

です。

食事から摂取されるタンパク質は、消化酵素によってアミノ酸に分解され、体内で再利用されます。

しかし、

過剰な摂取やバランスの悪い摂取は、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

タンパク質が腸内環境に与える影響

1. 善玉菌と悪玉菌のバランス

腸内には

善玉菌・悪玉菌・日和見菌

の3種類の細菌が存在し、それらのバランスが健康に大きな影響を与えます。

適量のタンパク質摂取は、腸内の善玉菌の増殖を助けますが、

過剰摂取や動物性タンパク質に偏った食事は悪玉菌を増やす原因

になります。

動物性タンパク質が腸内で分解される際に、

硫化水素やアンモニア、インドールなどの有害物質

が発生することが知られています。

これらは腸内の炎症を引き起こし、大腸がんや腸内フローラの乱れにつながる可能性があります。

2. 腸内発酵と短鎖脂肪酸の産生

腸内の善玉菌が食物繊維を発酵することで、

短鎖脂肪酸(酪酸・酢酸・プロピオン酸)

が産生されます。

短鎖脂肪酸は腸のバリア機能を強化し、腸内の炎症を抑える働きがあります。

しかし、

タンパク質が過剰に摂取されると、

食物繊維の摂取が不足しがちになり、短鎖脂肪酸の産生が低下する可能性

があります。

また、

植物性タンパク質(大豆、豆類、ナッツ類など)は食物繊維が豊富で、腸内環境を改善する働きが期待できます。

そのため、

動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく摂取することが重要です。

3. 腸の蠕動運動と便通

適切なタンパク質摂取は、腸の蠕動運動を促し、便通を良くする効果があります。

しかし、

動物性タンパク質に偏った食事では食物繊維が不足し、便秘を引き起こしやすくなります。

腸内環境を整えるためには、タンパク質とともに

食物繊維を十分に摂取することが重要

です。

タンパク質摂取のポイント

1. 適量を守る

厚生労働省の推奨する1日のタンパク質摂取量は、成人男性で60g、成人女性で50g程度です。

運動量が多い人や筋肉を増やしたい人は、

体重1kgあたり1.2~2.0g

を目安にすると良いでしょう。

しかし、

過剰な摂取は腸内環境を悪化させるため、バランスを意識することが重要です。

2. 植物性タンパク質を積極的に摂る

大豆製品(納豆、豆腐、味噌)やナッツ、雑穀などの植物性タンパク質は、腸内環境を改善する働きがあります。

動物性タンパク質と組み合わせることで、腸内細菌のバランスを整えることができます。

3. 食物繊維との組み合わせ

腸内環境を整えるためには、タンパク質とともに食物繊維を摂取することが大切です。

野菜、果物、海藻、全粒穀物

などを意識して食べることで、腸内フローラが改善され、健康的な腸内環境が維持できます。

4. 発酵食品を取り入れる

ヨーグルトや納豆、キムチ、味噌などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるのに役立ちます。

タンパク質と組み合わせることで、消化吸収を助け、腸内フローラのバランスを改善します。

まとめ

タンパク質は健康維持に不可欠な栄養素ですが、摂取の仕方によっては腸内環境に悪影響を及ぼす可能性

があります。

動物性と植物性のタンパク質をバランスよく摂取し、食物繊維や発酵食品を組み合わせることで、

健康的な腸内環境を維持することができます。

腸内環境を整えることは、全身の健康にもつながるため、日々の食事を見直してみましょう。

では、今週も頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

平島 徹朗 医師

平島 徹朗

医師

国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。

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