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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2011年10月16日
こんばんは、医師の平島です。
開院してから1ヶ月が経過しましたが、1ヶ月ですでに5人の”大腸がん”が見つかっております。幸いな事に、5人の方全員が”早期の大腸がん”であったため、全員「日帰り内視鏡手術」で完治しております。もっとも大きい方では、3cm以上もある巨大早期大腸がんが見つかりましたが、内視鏡手術で対応して、日帰り手術で完治しております。このように、内視鏡技術の発達した今現在、”早期の食道・胃・大腸がん”であれば、内視鏡手術で完治してしまいます。これが、進行してから見つかった場合、外科的な開腹手術を行い、さらに転移が疑われるような場合には、抗がん剤の追加治療となってしまい、ますますつらい治療となってしまいます。
注意しないといけないことは、”早期大腸がん”が見つかった5人中4人が他院で”便潜血陰性”であったことです。便潜血陰性ではない1人の方は便潜血の検査を行っていません(当クリニックでは便潜血検査は横浜市大腸がん検診以外、まず行う事はありません)。便潜血が陽性で大腸がんが見つかる人は、かなり進行した大腸がんであることがほとんどだと言われています。ほとんどの大腸ポリープや早期大腸がんでは、便潜血は陽性にはなりません。大腸がんがかなり進行して、便が通るスペースが無くなるぐらい大きくなって初めて「便潜血陽性」となることが多いので、注意が必要です!便潜血検査が「陰性」だからと言って「大腸がんがない」とか「大腸ポリープがない」とは決して決して言えないので、本当に注意して欲しいと思います。
当クリニックで大腸がんが見つかった1人の方は、驚くことに、他院で「便潜血検査が陰性だから、絶対に大腸がんではない」と言われたそうですが、心配になり当クリニックを受診し、大腸検査をしてみたら大腸がんが見つかりました。幸いなことに、早期大腸がんであったため、日帰り内視鏡手術で完治しましたので、患者さんと手を取り合って喜びました。大腸検査を”便潜血検査だけ”で済ませているドクターがまだまだ多くいることに驚きを感じていますし、自分の施設で出来ない検査はあまり勧めないというドクターも多いので、要注意です。
今週の水曜日は3ヶ月ぶりに仕事はせずにのんびり過ごしました。久しぶりに大好きな湘南の方まで足を伸ばしました。