MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2011年11月16日
こんにちは。医師の平島です。
最近、たばこの値上げ問題など何かと話題になる”たばこ”ですが、体に悪いということは医学的に100%証明されております。実は私自身も10年前まで愛煙家であり、重度のヘビースモーカーでありましたので、禁煙の難しさは嫌と言うほど理解しております。
思い起こせば10年前、1日に40本以上も喫煙していた重度のヘビースモーカーでありましたが、仕事の合間に”たばこ”を吸いに行くのに煩わしさを感じ、”たばこ”に支配されている自分に腹が立ち始め、禁煙を決意しました。しかし、思っていた以上に禁煙することは困難と苦しさを伴う行為でした。まず、禁煙初日の夜、夢の中で「美味しそうに”たばこ”を吸う自分」が何度も出てきました。夜中に目が覚めると「ハーハー」と過呼吸になっている悲しい自分。重度のヘビースモーカーの証でした。
私が禁煙を始めた10年前は「ニコチンガム」と貼り薬の「ニコチンパッチ」の2種類しか禁煙補助薬はありませんでした。この2種類は”ニコチン”を口腔粘膜と皮膚から徐々に吸収させて、ニコチンの離脱症状から徐々に体を慣らすという方法です。厳密的には”ニコチン”を体に入れている状態で、少しずつニコチンの吸収される量を減らしていく方法です。
現在の主流となっている禁煙治療法は「チャンピックス」という飲み薬を内服して、脳のニコチンレセプターに直接作用する、いわゆる”ニコチン”を体に一切入れない画期的な方法です。脳のニコチンレセプターに直接作用するため、まれに昼間に眠気が出る人がいるため、車などの運転をお仕事にされている人は慎重に使用する必要がありますが、非常に効果のある方法です。
当クリニックでも「禁煙外来」を行っており、現在4人の方が「チャンピックス」内服による禁煙治療を行っておりますが、皆さん苦痛がなく、比較的楽に禁煙できているとのことです。