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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2012年01月19日
こんばんは、医師の平島です。
肥満・高脂血症・高血圧・高血糖の4つの因子が重なった状態を「メタボリックシンドローム」と言いますが、世界各国の様々な研究結果から動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こす危険因子とされています。
メタボリックシンドロームの診断基準は
① ウエストが男性85センチ以上、女性90センチ以上
② 中性脂肪の値が150以上 またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)40未満
③ 収縮期血圧(最高血圧)130以上 または拡張期血圧(最低血圧)85以上
④ 空腹時血糖110以上
①に加えて②③④の3項目のうち2項目以上に当てはまる場合をメタボリックシンドロームと診断すると規定されています。
ウエストに関しましては様々な議論が現在なされており、今後変更になってくるものと思われますが、内臓脂肪面積100平方㎝以上の大まかな目安となっています。
心筋梗塞などの心臓病のリスクもこれらの項目が1~2個当てはまる場合で約4倍、3~4個当てはまる場合で約9倍ほど高くなるという研究結果も出ています。
心臓を栄養している血管(冠動脈)の動脈硬化具合や細くなっている部分を以前は心臓カテーテル検査でしか調べることができませんでしたが、最近はCT機器の発達が著しく、心臓CTというマルチスライスCTで冠動脈を細かい部分まで一瞬で調べることが出来るようになりました。当クリニックでも胸痛などの症状があれば、提携しているクリニックや病院の心臓CTで即座に調べるようにしています。
これらメタボリックシンドロームの予防にはやはり定期的な運動が欠かせません。私は今日もジムで加圧トレーニングを20分とランニングを20分行ってきました。最近は少しの時間だけでも運動するように心がけています。わずかな努力が大きな成果を上げると自分に言い聞かせながら運動を心がけています。