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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年09月06日
こんにちは。医師の東です。
観測史上最大級の台風10号が九州を縦断しようとしています。
暴風雨、洪水、土砂災害ができるだけ少なくなるように祈るばかりです。
ピロリ菌がいない胃にも、胃がんのリスクがあるという話を以前しました。
印環細胞がんと呼ばれるスキルスがんの元となるがん細胞が発生することがあります。
その胃がんとは別に、最近の研究でわかってきていることがあります。
弓隆部という胃のてっぺん部位には、ピロリ菌のいない胃にもポリ―プが良くできるのですが、
その中にごく稀に、胃底腺型胃がんという特殊ながんが存在することが報告されています。
この胃底腺型胃がんは、微小な変化しかありませんので、拡大を用いた胃内視鏡(胃カメラ)でしか診断できません。
内視鏡医が胃底腺型胃がんを疑って生検すること、顕微鏡の検査(病理組織)での診断も難しいと考えられています。
健診で行われる胃レントゲン検査ではまず診断できないと断言できます。
定期的な胃内視鏡検査を受けられることをお勧めします。