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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年12月09日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニック 医師の久津川です。
今回は大腸内視鏡 挿入困難 のお話です。
胃カメラも挿入には技術は必要ですが、
大腸内視鏡(大腸カメラ)はその何倍も技術が必要です。
鎮静剤・鎮痛剤を使われない状態で、しかも技術がない医師から大腸内視鏡を受けたら
地獄のような苦しく痛い内視鏡検査となり、トラウマになってしまいます。
初回が「苦しくて痛い」内視鏡検査だとこの次にまた受けようという機会を逃してしまい
その間に大腸がんが発生してしまうかもしれません。
当院では月に何件か「他の病院では苦しくて大変だった。」
「他院で大腸の奥まで挿入できなかった」という方がいらっしゃいます。
前者では、鎮静剤・鎮痛剤を使い、内視鏡のエキスパートである我々が
行えば容易に解決できます。
後者を、我々は「挿入困難症例」と呼びます。
挿入できない場合は、癒着などの影響で大腸の解剖が物理的に入らない状態になっていることがあります。
このような場合は、物理的に入らないので「大腸カプセル内視鏡」など別の機器が必要になります。
ただし、このような症例はすごく稀です。
数年で1例程度しか経験しません。
多くの挿入困難症例は、技術と鎮静剤・鎮痛剤の合わせ技で対応できます。
つい最近あった2症例を紹介します。
@今まで10回以上大腸内視鏡検査を受けたが一度も最後まで入らなかった男性です。
→柔らかく細い内視鏡を用いて検査を施行。10分程度で大腸の奥まで到達しました。
@前回大腸内視鏡検査を受けた時、「癒着がひどく直腸までしか挿入できない」といわれて
それ以降受けていなかった女性です。
→通常の内視鏡を使い、鎮静剤・鎮痛剤も併用して3分程度で大腸の奥まで到達しました。
大学病院で勤務していた時も、他院から紹介された「挿入困難症例」を何十件も経験してきました。
他院で「痛くて途中でやめてしまった」「奥まで挿入できなかった」という方は
一度当院でご相談ください。
今まで観察できなかった部分に大腸ポリープなどが発見される場合もあります。
先日行った「THE KAHALA HOTEL&RESORT YOKOHAMA」のアフタヌーンティーの写真です。
みなとみらいの観覧車の形になっています。
席が良かったので観覧車も奥の方に見えています。