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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年12月27日
こんにちは。医師の東です。
12月27日で2020年の診療が終わりました。当院は年末年始の休診に入ります。
新年は2021年1月4日から診療開始しますのでよろしくお願いします。
ピロリ菌は幼少時期に何らかのきっかけで、胃の粘膜に住みつきます。
そこから慢性的な炎症を起こし続けて、萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)となり、胃がんを作り出すことになります。
ピロリ菌が陽性のかたは、早めに除菌治療を受けることで健康な胃の粘膜を守ることができます。
ただし、「除菌成功≠胃がんにならない」のではないので注意してください!
胃カメラ検査をしたときに炎症があると生検という組織の検査をします。
内視鏡の見た目だけでは「がん」を確実に診断することはまだ出来ません。
細胞の形をみることで「がん」か「炎症」かどうかを判断します。
ピロリ菌が顕微鏡でどのように見えるか知っていますか?
顕微鏡で胃の粘膜を観察した写真ですが、
黒くて少し長細い物体わかります??
それがピロリ菌そのものです!!
ピロリ菌の存在が明らかになるまで、その物体はただのゴミとか他の細菌だと思われていました。
1983年にオーストラリアの西オーストラリア大学のロビン・ウォレンとバリー・マーシャルによって報告されるまでは・・・。
胃潰瘍、胃がんの原因となる根源であると国際がん研究機関に認定されたのが1994年です。
ピロリ菌に限らず、人類は病気の原因となるウイルスや細菌との戦いの歴史が続いてきました。
コロナウイルスも近い将来必ず克服できると思います。