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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年12月30日
医師の久津川です。
今年の診療も終わりました。
12月末に、患者さんから電話をいただきました。
「先生が見つけてくれたおかげで命拾いしました。主治医の先生からも無症状の人が多いから進行してから見つかることも多いんです。ラッキーでしたね。」と
言われたとのことです。
その方の病名が「胃GIST(ジスト)」でした。
*写真の左下の丸い腫瘍がGISTです。
GIST(Gastrointestinal Stromal Tumor)は、胃や腸の消化管壁の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する「肉腫」の一種です。
いわゆる「がん」とは異なります。
GISTの発症率は年間に10万人に対して1人から2人くらいとされ、まれな腫瘍です。
症状が出ないため、なかなか見つからず進行してしまうことがあります。
GISTは内視鏡治療適応外で基本的に手術となり、その後の病理組織検査の結果によっては
化学療法が必要になります。
この方は、今後手術予定ですが早期発見のため予後は良いと思われます。