MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年03月01日
こんにちは。副院長の東です。
冬のフルーツとして、みかん、いちごを良く食べるようにしています。
どちらもビタミンCが豊富ですので、抗酸化作用が期待できます!
ビタミンCは紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージから体を守り、
かぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。
さらにはがんや動脈硬化の予防、老化防止にも働きます!!
今日は、日々の診療と関係が高い若年性大腸がんのリスクについてお話します。
最新の研究論文の結果から、50歳未満の大腸がんと関連がある項目が明らかになりました。
それは、鉄欠乏性貧血と血便です。
50歳未満の若年性大腸がんの発症をみてみると、
鉄欠乏性貧血がある人は無い人に比べてリスク10倍!!
血便がある人は無い人に比べてリスク10倍!!
さらに!
一番リスクが高いと判断されたのは、
「鉄欠乏性貧血のある30歳以上の男性」になります。
アメリカにおいて、このようなリスクの高い人々の大腸カメラの施行率が低いことを警鐘しています。
大腸がんの発見のためには、まずは大腸カメラを受けることが最重要です。
https://gut.bmj.com/content/early/2020/12/17/gutjnl-2020-321849
最後に、健診で貧血を指摘されて血清鉄が低い方は鉄欠乏性貧血の可能性が高いので、
詳しい血液検査のため医療機関での精査が必要です。
血便の症状がある方は、大腸がんの可能性があるため大腸カメラの検査が必要です。
苦しさと痛みに配慮した大腸カメラを行う当院にぜひご相談ください。