MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年03月01日
こんにちは。副院長の東です。
2月に入り、徐々に寒さが和らいできているのを感じます。
もうすぐ春ですね。
胃がんは早期に発見することが大事です。
それはなぜかを教えましょう。
「がん」が粘膜の奥深くに浸潤していなければ、内視鏡治療の進歩によって完全切除することが可能です。
粘膜固有層という一番浅い層までにとどまっていれば、内視鏡治療によって治癒する可能性が高いからです。
その治療が、ESDと呼ばれる内視鏡的粘膜下層剥離術です。
この治療の特徴は一言でいうと、
「切除する範囲を自分で決められる」という事。
ただし、がんの範囲を正しく診断できる力が必要です。
「治療が上手な医師であるためには、まず診断が優れていなければいけない。」
というのが僕の持論です。
ESDで切り取った粘膜は、治療後に胃潰瘍の薬を内服すればキレイに治ります。
つまり、胃の働きは元通りになります。
外科手術をすれば、早期胃がんでも胃を2/3切除しなければいけません。
一度切り取った胃は決して元には戻りません。
早期発見するために必要なこと、それは定期的な胃カメラ検査を受けるしかありません。
胃がんの発生は予防は出来ませんが、できるだけ早期発見すれば完治できる病気です。