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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年05月12日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニック 副院長の久津川です。
今回は、「胃ポリープ」のお話です。
良く患者さんから言われるのが、「胃のポリープは切除しないのですか?」です。
前にもブログに書きましたが、「ほとんどの胃のポリープは切除する必要はありません」
胃がんを疑うポリープは、生検して「がん」と診断された場合は
絶対切除します。
*早期胃がんの内視鏡写真です。
「腺腫」と診断された場合は切除するか
しないかはポリープの見た目や大きさなど様々なことを考慮して
治療方針を決めます。
*胃腺腫の内視鏡写真です。
胃のポリープは、胃底腺ポリープといわれるものがほとんどで
まずがん化しません。
がん化の症例報告などがないわけではありませんが、
よほどのことがない限り、切除することはありません。
また、胃底腺ポリープは多発することがよくあります。
患者さんに画像をみせると「気持ち悪いですね(笑)」と言われることもあります。
*全部、「胃底腺ポリープ」です。
多発する原因のひとつにプロトンポンプ阻害薬という薬の内服があります。
この薬は、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療薬としては
もちろん胃の各種症状に用いられることがあります。
胃のポリープが多発しているだけの理由で中止することはありません。
ただ、症状がないのに漫然と飲み続ける必要はないため
そのようなときは主治医と相談して中止するか継続か決めていただきます。
中止するとポリープが減少、縮小することがあります。
胃のポリープは胃カメラをすることで正確に診断できます。
胃カメラ受けたことありますか?
専門医による苦しくなく痛みに配慮した胃カメラ・大腸内視鏡検査ならたまプラーザ南口胃腸内科クリニック消化器内視鏡横浜青葉区院へお越しください。当院は完全予約制・土日診療も実施しております。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。