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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年05月16日
こんにちは。副院長の東です。
人間のからだは、普段食べている食べ物、水分から出来ています。
ごはん、パン、パスタなどの炭水化物から糖分、肉、魚、豆類からのタンパク質、脂質から脂肪。
消化器官の酵素などで消化・分解されて、エネルギー源であるグリコーゲンが作られ、そして血となり肉となりからだを作ります。
それを考えると、毎日の食生活で何を食べるか、何を飲むかが大切なんです。
最近、日本からの報告で「1日2杯以上のコーヒーで肺炎のリスクが低下する可能性がある」と報告されました。
https://www.nature.com/articles/s41598-021-84348-w
コーヒーを全く飲まなかった人、1杯未満/日の人、2杯以上/日の人に分けて調べてみると、
新しく肺炎にかかるリスクは、1日に2杯以上コーヒーを飲んでいた人が有意に低かったと報告されました。
さらに、論文内では緑茶についても調べられましたが、緑茶には飲用量との関係はありませんでした。
ただし、今回の論文内では65歳以上の新規の肺炎と診断された患者が対象で、かなり限定的なので解釈には注意が必要です。
つまり、一般的にはまだ、コーヒー2杯以上で肺炎リスク低下とする。とは言えません。。。
が、しかし、コーヒーでどうして差が出たのかについての理由として
カフェインやその代謝産物のテオフィリンによる呼吸機能改善作用や抗炎症作用
ポリフェノールによる腸内細菌叢の調整作用
により肺炎リスクを抑制する可能性があるので、
個人的には1日2杯以上のコーヒー飲用の効果は期待できると思います。
以前、久津川先生もコーヒーについて記事を書いています。
コーヒーは体に良いのか?悪いのか? |たまプラーザ南口胃腸内科クリニック 消化器内視鏡横浜青葉区院 (tamapla-ichounaika.com)
僕もコーヒーが好きで、朝、仕事中(マイボトルです)、晩ごはん後に毎日2杯以上は飲んでいます。
基本的にはNespressoのマシンを使っているのですが、時間がある時にはドリップしていただきます。
コーヒーは嗜好品ですが、健康を良くするとなれば非常にうれしい限りですよね。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。