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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ピロリ菌を除菌した後は、レントゲン検査?胃カメラ検査?どっち?

2021年06月30日

  • 副院長ブログ


たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。今回はピロリ菌除菌後のお話です。


ピロリ菌を除菌した後は、毎年胃のレントゲン検査で大丈夫でしょうか?胃カメラ検査とどちらを選ぶのか迷いますよね。

今までも何回かお話しさせていただいてますが、この質問の答えは「内視鏡治療ができる早期胃がんを発見するには、胃カメラ検査をおすすめします」です。

その理由は、
①ピロリ菌の除菌の有無に関わらず、レントゲン検査より胃カメラ検査の方が早期胃がんは発見されます。
②ピロリ菌が感染している、もしくは感染していた(除菌後)の胃内は、(患者さんごと異なりますが)かなり凹凸があり、胃がんのわずかなへこみや膨らみがあってもレントゲン検査では気付きにくいことがあります。誰でも気づくような胃がんであれば、内視鏡治療の対象外となり、おなかを切り胃を切除する外科的手術が必要となります。
③胃カメラ検査も施行医の技量によって胃がんの発見率は異なりますが、レントゲン検査では読影医の熟練度によってより一層発見率の差が生じます。数ミリの早期胃がんを発見するのはかなりの名人芸となります。
④ピロリ菌除菌後の胃がんは、見た目に「おとなしい」印象のものが多く、毎年胃カメラ検査をしていないとはっきりと認識できないものが多いです。

以上の理由から、ピロリ菌除菌後の定期検査は「胃カメラ検査」をおすすめしています。

除菌後の胃がんは写真のようにごつごつしていますが、早期胃がんは右の写真のようなわずかなへこみだけしかありません。

また、消化器内視鏡医に「あなたなら除菌後の検査でどちらを選びますか?」とアンケートを取ったら、ほぼ100%の医師が胃カメラを選ぶと思います。

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この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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