胃潰瘍の原因知っていますか?
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「胃潰瘍」のお話です。
胃潰瘍は、胃の壁が深く傷ついている状態です。
原因は、ピロリ菌と痛み止めの内服です。
症状は胃痛がメインとなりますが、必ずしも胃痛が出るわけではありません。軽いもたれ、重い感じ、吐き気などしか出ないことがあります。
全く症状を感じない方も少なくありません。
放っておくと、傷ついた胃壁から血管が露出して出血し、吐血したり、黒い便が出たりして緊急胃カメラ検査が必要となります。
重症の場合は、輸血が必要になることもあります。
胃潰瘍の治療は、
①ピロリ菌が原因の場合: まずは胃薬の治療を始めます。ピロリ菌が胃内にあると判明したら、ピロリ菌の除菌を行います。除菌は、抗生物質2剤と胃薬1剤を7日間飲むだけです。
②痛み止めが原因の場合(NSAIDs潰瘍):まずは胃薬の治療を始めます。痛み止めが原因の場合は、痛み止めを中止します。ピロリ菌がいる場合は、胃潰瘍の治療が終わってからピロリ菌の除菌を行います。
ちなみに、これからNSAIDsを長期的に飲まないといけない場合は、胃薬を一緒に飲むか、NSAIDsを開始する前にピロリ菌除菌を行うとNSAIDs潰瘍の発生率を下げることができます。
胃痛がなかなか治らない、胃の調子が悪い、痛み止めを毎日飲んでいて胃の調子が悪いなどお困りのことがあれば、ご相談ください。
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この記事を書いた人
国立熊本大学医学部を卒業。
世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。
2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。