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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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内臓脂肪型肥満は逆流性食道炎の危険因子!!

2021年08月15日

  • 副院長ブログ

こんにちは、副院長の東です。

全国的に大雨となっていて、ゲリラ豪雨も散見されています。

土砂災害、水難事故に注意しなくていはいけません。

 

今日は逆流性食道炎に関してお話します。

このブログやYouTubeの内視鏡チャンネルでもいくつか紹介していますが、

https://www.tamapla-ichounaika.com/blog/fukuinchou/post-29407/

https://www.youtube.com/watch?v=9eopOV8YnGQ

新しい論文の報告をご紹介します。

 

逆流性食道炎を悪化させる因子として肥満があります。

内臓脂肪が胃と食道のつなぎ目につくことで、角度が緩くなり胃酸がより多く逆流するためです。

自分で内臓脂肪が多くなることは目に見えてわからなのですが、簡単な指標でいえば「体重の増加」です。

内臓脂肪の過剰な蓄積、つまりお腹周りが大きくなってくること、

すなわちメタボリックシンドローム、はい、そうです、メタボですね。

 

逆流性食道炎を認めた人に多く関連があったのは内臓脂肪面積という項目。

どうやって測定するかというと、CTスキャンでおへその位置で体を輪切りにします。

そのときの皮下脂肪ではなく腹腔内にあるもの、それが内臓脂肪になり、CTでその面積が100cm2を超えているものを

内臓脂肪型肥満と考えてください。

逆流性食道炎を呈する被験者では内臓脂肪面積が大きく(116.6cm2 vs. 64.9cm2)、

有病率は内臓脂肪型肥満の被験者で高い(61.2% vs. 12.8%)と報告されました。

CTでの青い部分が脂肪を表すエリアで一見左右で違いはわかりにくいのですが、

左下の脂肪肝では肝臓のエリアがやや黒(単純CTでは脂肪は黒)

右下の内臓脂肪型肥満では肝臓は正常(グレー)、腹腔内の青のエリアが左より右が広いのがわかります。

 

YouTube動画でも逆流性食道炎の症状コントロールで食事量を7~8割に減らすことをお勧めしていますが、やはり正しかったということですね。

 

なかなか体重を減らすことが出来ない方は、レコーディングダイエットという方法を提唱します。

毎日の決まった時間の体重を測定して、記録に残すことです。

体重が増えていれば、翌日の食事量を必ず7~8割に減らすことを意識してください。

1ヶ月続けていただければ、体重が減った!という方がほとんどです。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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