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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年08月22日
こんにちは。副院長の東です。
今日は快晴と思った日に勤務していると、突然のゲリラ豪雨・・・。
夏の大気は不安定なので気を付けましょう。
胃カメラ検査、消化器外来をしているとやはり多いのが逆流性食道炎、胃酸逆流症状です。
胸やけ、痛み、違和感、イガイガ、酸っぱい、引っかかる、食後の咳など。
どの症状も間違いなく胃酸逆流が関与しています。
食事療法に代表される生活習慣改善が一番大事なのですが、
それでも症状がある方は薬物療法が必要になります。
https://www.tamapla-ichounaika.com/blog/staff_blog/post-20707/
代表的な内服治療薬は、やはり胃酸分泌抑制薬になります。
酸を抑える力の強弱により現在では3段階の薬があり、その使い方は消化器病専門医によっても千差万別です。
ある先生はずっと内服し続けた方が良いと言い、ある先生は全く内服しない方が良いなんてこともあり得ます。
じゃあ、どれが正解ですか??
僕は、オンデマンド療法を勧めています。
胃酸自体は必要な消化酵素であり、やはり抑え過ぎると消化機能が落ちると考えられます。
それだからといって、症状があるのに薬を使わないのはナンセンスなので、
必要なときにのみ使用するオンデマンド療法を軸にして、その方の症状に合わせた使い方を提唱しています。
“オンデマンド療法とは??”
内服薬でいったん症状が消失したら中止、胃酸逆流症状が再度出現した時に内服を速やかに再開し症状が消失すれば服薬を終了します。
必要なときに必要な分だけ内服を服薬する治療法です。
それに加えて、食事を食べすぎてしまった場合など、これから症状が出そうな時に前もって内服を開始するのもOKとしています。
大事なことは、自分はどのような時に胃酸分泌が多くなるかを覚えてもらう事。
食事量、刺激物摂取、ストレスが一般的ですが、ひとそれぞれ域値はかなり違います。
自分の胃酸分泌の特徴を把握し日常生活でコントロールする、症状が強くなれば内服し改善したら速やかに中止する。
実際には言うほど簡単ではありません。
辛抱強く治療に向き合っていくことが大切です。そのお手伝いが出来ればと思っています。
逆流性食道炎で悩まれている方、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。