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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年09月19日
こんにちは。副院長の東です。
雨が多い9月ですが、久しぶりに快晴で天気がとても良い日でした。
感染対策、体調管理を続けていきましょう。
食物繊維は腸内環境には必須です!!
人間は腸内細菌を有することで、免疫防御機能とその調整機構から免疫防御や脳の機能に至るまで
食物からのエネルギーを摂取することによる代謝や栄養素の合成、そして脳の機能まで、
健康を維持する重要な働きをしていることが分かっています。
腸内細菌の集まりを腸内細菌叢といい、「腸内フローラ」とも言われています。
普段から野菜、果物、脂の多い魚、ナッツ類、食物繊維が豊富に含まれる穀類を豊富に摂取している人の腸内では炎症を抑える働きを持つ腸内細菌(善玉菌)が豊富です。
食物繊維が豊富に含まれる人の腸内では、短鎖脂肪酸を大量に作り出す善玉菌の濃度が全般的に高くなります。
腸内細菌の働きにより食物繊維を発酵させる際に産生されるのが短鎖脂肪酸で、弱酸性の腸内環境になります。
弱酸性であると悪玉菌の出す酵素の活性が抑えられるため、
発がん性物質である二次胆汁酸や有害な腐敗産物ができにくくなり、
いわゆる抗炎症作用により腸内環境が健康に保たれます!!
https://www.tamapla-ichounaika.com/colonoscopy/intestinal-flora/
https://www.tamapla-ichounaika.com/colonoscopy/intestinal-flora/meal/
その一方で、正反対の食事をしている人
● ファストフード(加工肉やフライドポテト)
● 清涼飲料水(加糖飲料)
● 塩分の多いスナック類の摂取量
の摂取が多い人では、明らかに食物繊維が不足しているため短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌が少なく、
炎症を促す腸内細菌(悪玉菌)が多く生息しています!!
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33811041/
腸内環境を良くするためには・・・。
① 食物繊維の多い食事
② 良質なオイル(サラダ油って…どうなの? 良い油はどうやって摂れば良いですか?たまプ教えて東先生 No65 – YouTube)
③ 整腸剤
この3つが重要です。
どの項目でも良いので、一つずつ実践していく事が健康を維持するための秘訣です。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。