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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年11月10日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「最低限、胃レントゲン検査、便潜血検査受けてください。」いうお話しです。
当院では患者さんにはもちろん、ホームページでも胃レントゲン検査、便潜血検査はお勧めしていません。
それは、がんの発見率が内視鏡検査よりも低く、検診で上記で要精査となったときに
すでに「進行がん」であることもあるからです。
しかし、これらの検査は「内視鏡検査を受けないのであれば‼」いう条件付きではよい検査です。
どんな理由にせよひっかかれば、内視鏡検査を受けるきっかけにもなるからです。
全く症状がなくても便潜血検査で陽性になれば、大腸内視鏡検査を受けましょう。
全く症状がなくても胃レントゲン検査で異常があれば、胃カメラを受けましょう。
もしかしたら、大腸がんになる前の大腸ポリープや早期大腸がん、進行大腸がんなどが見つかるかもしれません。
もしかしたら、萎縮性胃炎(ピロリ菌がいるときにできる慢性胃炎)、胃潰瘍、早期胃がん、進行胃がんなどが見つかるかもしれません。
当院では、おなかをきらないでも治療できる段階の大腸ポリープ、早期大腸がん、そして早期胃がんを
発見できるのを目指し内視鏡検査をお勧めしています。
もし、少しでも症状がある場合には大腸内視鏡検査、胃カメラをお勧めします。
最後に言いたいのは、
「検診で異常がないから大丈夫‼‼」ということではない、ということです。
*胃レントゲン検査で発見できなかった早期胃がん→おなかを切り手術で胃を切除
*便潜血陰性の進行大腸がん→おなかを切り手術で大腸を切除
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。