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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年12月26日
こんにちは。副院長の東です。
週末には初雪も見られて寒さが厳しくなってきました。
空気も乾燥していますので、加湿して備えましょう。
お腹が痛い原因は?
外来診療をする中で、やはり腹痛を訴えられる患者さんが多いです。
腹痛の原因は多岐にわたりますが、緊急を要する腹痛なのかが重要なのです。
虫垂炎がひどくなり腹膜炎になっている場合、腹部大動脈瘤の破裂や解離、急性膵炎など。
一番大事なのは痛みの場所になります。痛む場所の近くにどんな臓器があるのかを想定して診断していきます。
痛みの性状、痛む程度、悪化してきているのか、発熱はあるか、他の症状はあるのか。。。
たくさんある疾患の中から徐々に絞り込んでいくことになります。
なぜ腹痛を起こすのか?
多くは、
①消化管の収縮や拡張によって起こるような鈍い周期的な痛み
②炎症や刺激によって起こる、痛い場所が明確な鋭い持続的な痛み
に分けて考えます。
使い分ける薬も当然違ってきます。
①の場合は消化管のぜん動や拡張をコントロールする
②の場合はいわゆる痛み止め
お腹の痛みの原因で多い消化管のぜん動に対しては、通常は痛み止めが効かないことがほとんどです。
ごく稀に遺伝性血管性浮腫という病気で、腸が浮腫んでいることもあります。
必要であればCTなどの画像検査も依頼しますので、お困りの症状があればご相談ください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。