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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年01月09日
こんにちは。副院長の東です。
先週降った雪の影響もほとんどなくなってきましたが、まだ一部の路面で凍っています。
滑って転ばないように気を付けてください。
食物繊維をしっかり摂ろう!!
健康な長寿者の秘訣として、食物繊維を多く含む食事が言われています。
人間の酵素では分解することのできない食物繊維は、水様性(水に溶ける)と不溶性(水に溶けない)に大きく分けわれます。
水様性食物繊維は、
①果物やオクラに多いペクチン
②こんにゃくに多いグルコマンナン
③海藻類に多いフコイダンやアルギン酸
腸内の水分に溶けてゲル状になり食物を包みながら腸へゆっくり運び、善玉菌のエサになって腸内環境を整えます。
そして血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収が抑えられるため、生活習慣病の改善に役立ちます。
不溶性食物繊維は、
穀物、野菜、豆類、木の実などに含まれるセルロース
摂取すると水に溶けずに消化されないまま大腸に届き、便のかさがましていきます。
腸内の壁に付着している腐敗物質・老廃物を吸着して体外に排出する「デトックス」の役割をします。
そして、善玉菌の発酵によりセルロースから短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)が生成されます。
この短鎖脂肪酸ができると弱酸性の腸内環境になり、悪玉菌の出す酵素の活性が抑えられるため、腸内環境が健康に保たれます。
腸内環境を整えるために日常生活でできること、それは食物繊維の摂取です!!
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。