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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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大腸がんの死亡率を下げるためにはどうしたら良いの?

2022年02月09日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

今回は、大腸がんで亡くならないためのお話です。

大腸がんの死亡者数は禁煙増加しており、2019 年のがん死亡者数の統計では男性では肺がん,胃がんに次いで第3位、 女性では第1位となっています。

高齢化に伴い、増加していると考えられ、適切な検診が行われない場合は今後も増加すると考えられます。

 

大腸がん検診といえば「便潜血検査」です。

大腸がんの死亡率を下げられる検査ですが、絶対ではありません。

大腸がんを見逃す可能性があり、陰性であっても毎年行う必要があります。

*便潜血検査で見つかった進行大腸がん

 

当院では個人的な意見で言えば、大腸内視鏡検査が大腸がんを一番発見できると考えられ、一度受ければ自身の大腸がんの有無や今後のリスクなどが予測できるため最適と考えます。しかし、これは健康な人が受ける「検診」の検査として有用性は認められておらず、「大腸がん検診」は現時点では「便潜血検査」がメインとなります。

 

では、健康な人が大腸がんの死亡率を下げるためにはどうすれば良いのでしょうか。(症状がある方は消化器内科を受診しましょう)

 

  • 便潜血検査で陽性になった場合は、必ず大腸内視鏡検査を受ける‼

→陽性になっても、精密検査である大腸内視鏡を受けていない方が30%います。

大腸内視鏡検査を1,2年以内に受けていない方は消化器内科を受診しましょう。

CTコロノグラフィも精度が上昇すれば、今後精密検査になりうる検査です。

 

  • 40歳以上の健康な人は全員、大腸がん検診を受ける

→大腸がん検診の受診率は50%を切っています。まずは検診を受けましょう。

 

  • 今後は内視鏡検査も導入される?

→ S状結腸鏡の有効性はすでに証明されていますが、全部の大腸を観察していないため完全とは言い切れません。今後は胃がん検診の胃カメラのように、良い研究結果が示されれば、大腸カメラも検診の一部として導入されるかも知れません。

 

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この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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