MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年02月20日
こんにちは。副院長の東です。
早くも2月下旬になりました。3月になれば厳しい寒さが和らぎ次第に暖かくなってきます。
春に向かって準備していきましょう。
プラス2000歩で糖尿病リスク抑制!
アメリカからの論文を紹介します。
糖尿病と診断されていない年配女性を約7年経過観察すると、395/4838人(8.1%)が糖尿病を発症しました。
そのなかで運動療法として歩行を行っていますが、平均の歩数は1日3729歩で、軽めの運動としての歩数は1日1875歩でした。
興味深い結果として、歩数と糖尿病発症リスクとの関連が明らかになりました。
それは、1日の歩数が2000歩多いごとに糖尿病発症リスクが12%低下していた点です。
ハザード比(HR)0.88(95%信頼区間0.78~1.00)
運動強度別に検討した場合、軽めの運動ではリスク抑制効果はないのですが、
強め運動として行い、1日当たり2,000歩多く歩くことで、糖尿病発症リスクが14%有意に低下していました。
ハザード比(HR)0.86(95%信頼区間0.74~1.00)
高強度の歩行は、若年・中年においては、やや呼吸が荒くなり会話を続けるのが困難に感じるくらいの速度で、
年配者では、通常のウォーキングでも十分に高強度になり得ます。
もう一つ大事なことは、毎日続けるということ、継続性が必要であることです。
糖尿病治療の根本は、食事療法と運動療法です。
健康な身体を保つためには、未病として生活習慣病にならないことが一番大切です。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。